平均取得単価の計算方法とは?株式投資における買い増し時の基本知識

株式

株式投資において、追加購入(買い増し)を行う際に知っておきたいのが「平均取得単価」の考え方です。この指標は、保有株式全体のコスト感を把握し、損益計算や売却判断の際に役立ちます。特に初心者の方にとっては、具体例を交えて理解することが大切です。

平均取得単価とは何か?

平均取得単価とは、ある銘柄を複数回に分けて購入した場合の平均的な1株あたりの購入価格です。計算式は以下の通りです。

(取得金額の合計)÷(保有株数の合計)= 平均取得単価

この数字は実際の投資成績を確認するうえで重要な指標であり、売却タイミングや含み損益を確認する際に使われます。

具体例:900円×100株+1600円×500株の場合

次のように計算します。

購入価格 株数 購入金額
900円 100株 90,000円
1600円 500株 800,000円
合計 600株 890,000円

平均取得単価 = 890,000円 ÷ 600株 = 1,483.33円

このように、平均取得価格は1,483円程度となります。高値で買い増しをすると平均取得単価が上昇するため、慎重な判断が求められます。

平均取得単価を活かした売買判断

株価が平均取得単価より上回っていれば含み益、下回っていれば含み損となります。利益確定の目安や損切りのラインを設定するために、この数値を参考にすることができます。

たとえば、株価が1,600円を超えていれば利益が出始める水準であり、それ以下での売却は損失を出す可能性があることがわかります。

複数の証券会社を使っている場合の注意点

証券口座が複数あると、それぞれの口座で平均取得単価が個別に管理されます。証券会社によっては税計算に影響するため、売却時に思わぬ課税対象になる可能性があります。

そのため、なるべく1つの証券口座に取引を集約することが、コストの一元管理や確定申告上でもメリットとなります。

株数や取得価格が異なるときの便利なツール

最近では、各証券会社のマイページやスマホアプリ上でも自動で平均取得単価を表示してくれる機能があります。楽天証券SBI証券などの口座管理画面で確認可能です。

また、エクセルなどで自分で記録を取る習慣も、投資スキルの向上に繋がります。

まとめ:平均取得単価を理解して合理的な投資判断を

平均取得単価は株式投資における基本かつ重要な概念です。今回のように複数の価格で買い増しを行った場合でも、計算式を理解すれば簡単に算出できます。

特に長期投資を行う際には、購入履歴と平均単価を把握しておくことで、冷静かつ戦略的な判断が可能になります。株式投資の第一歩として、ぜひ活用してみてください。

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