日本国債に投資を検討している方の中には、「基準金利で計算した利子は毎年の金額?それとも5年分の総額?」という疑問を持つ方も多いはずです。この記事では、特に個人向け日本国債・固定5年について、利子の仕組みや受取タイミングをわかりやすく解説します。
■個人向け日本国債(固定5年)の基本仕組み
個人向け日本国債には「固定金利型」と「変動金利型」がありますが、この記事では【固定金利型・5年満期】に焦点を当てます。
この商品は、購入時点で金利(基準金利)が確定し、満期の5年間にわたり同じ金利で利子が計算されます。途中で金利が変動することはありません。
■利子は「毎年」受け取れる
日本国債(固定5年)の利子は、半年ごとに年2回、10年債と同じように支払われます。つまり、計算された年間利子の半分が年に2回支払われ、5年間で計10回の利子支払いがあります。
たとえば、金利が0.05%で100万円を購入した場合、年間利子は500円。その半分、250円が半年ごとに支払われます。よって、5年間の総利子額は2,500円になります。
■利子の計算式と実例
利子の目安は以下の式で計算できます。
投資額 | 年利(固定) | 年間利子 | 5年総額 |
---|---|---|---|
100万円 | 0.05% | 500円 | 2,500円 |
300万円 | 0.05% | 1,500円 | 7,500円 |
税引き後の利子は、源泉徴収税率(約20.315%)を差し引いた金額となります。
■満期時の償還金について
満期の5年後には、投資元本が全額償還されます。つまり、元本に加えて、5年間に分けて受け取った利子分が最終的なリターンとなります。
なお、途中解約も可能ですが、直前2回分の利子を返金する仕組みがあり、元本割れはありませんが、利回りは下がります。
■誤解しやすい点:「利子額=5年総額」ではない
「基準金利で計算した利子額」は、通常は年間あたりの金額を意味します。したがって、総利子額を知りたい場合は「年利子額 × 5年」として計算する必要があります。
例:100万円 × 0.05% = 年間500円 → 5年間で2,500円(税引前)となります。
■まとめ:固定金利5年の日本国債は安心型の資産運用
個人向け日本国債(固定5年)は、低リスクで安定的な収益を期待できる金融商品です。利子は毎年受け取ることができ、5年満期で元本も全額戻ってくるため、特に初心者や資産保全を重視する方に適しています。
「計算した利子額が年間か、5年分か分からない…」と感じた場合は、本記事の計算方法と実例をぜひ参考にしてください。

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