株式市場をチェックしていると「日経平均株価は上昇したのに、TOPIXは下がった」といった逆行現象を目にすることがあります。このような動きには、複数の要因が影響しています。この記事では、日経平均株価とTOPIXの違いと、それぞれが異なる動きを見せる背景について詳しく解説します。
日経平均株価とTOPIXの違いを理解しよう
日経平均株価は、東証プライム上場銘柄のうち225銘柄の「株価平均型指数」です。一方TOPIXは、東証プライム上場の全銘柄を対象とした「時価総額加重平均型指数」です。
例えば、日経平均は1社の株価が大きく動けば指数全体に影響を与えますが、TOPIXは時価総額の大きな企業(トヨタ、三菱UFJなど)の動きが影響します。
日経平均が上昇・TOPIXが下落する背景とは?
この現象は、株価が高い一部の銘柄(例:ファーストリテイリング、東京エレクトロン)が上昇して日経平均を押し上げる一方、全体的な市場は売られているときに起きやすいです。
たとえば2023年6月、ファーストリテイリング1社の株価急騰が日経平均を大きく上昇させた一方、TOPIXは小幅な下落となるなど、こうした「大型値がさ株の影響」は定期的に観測されます。
TOPIXが上昇・日経平均が下落する場合の要因
中小型株やバリュー株、内需株などが買われる場合、TOPIXは上昇することがあります。しかし、日経平均に影響力の大きい高株価の銘柄が売られていると、日経平均は下落します。
たとえば、資源価格の上昇や為替の円安で鉄鋼や銀行株が買われる局面では、TOPIXが上昇しやすいですが、日経平均構成比率の高い値がさ株が弱いと、逆行現象が起こりやすくなります。
個人投資家が見るべきはどっち?
短期売買の判断や話題性を重視するなら「日経平均株価」、一方で全体相場の本質的な強さを測るなら「TOPIX」が参考になります。
例として、ファンドや機関投資家の運用成果はTOPIXと比較されることが多く、TOPIXの値動きが中長期的な市場全体の健康状態を示す指標として信頼されています。
まとめ:両指数の動きを組み合わせて相場を読む
日経平均とTOPIXの逆行現象は、相場の一部が強いのか、それとも広範囲にわたって買いが入っているのかを判断する大きなヒントになります。
「なぜ指数が逆に動いているのか?」という疑問を持ち続けることが、市場を深く理解する第一歩です。今後の投資判断に、ぜひ両指数の特性を活用してみてください。

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