昭和9年(1934年)の19円は現代のいくら?物価指数で読み解く貨幣価値の変遷

経済、景気

「昭和9年の19円って今の価値でいくらくらい?」という疑問は、過去の経済状況や物価水準を知る手がかりとなります。本記事では、戦前の貨幣価値を現代の金銭感覚に換算する方法とその背景について、具体例を交えて解説します。

物価指数で換算する方法とは?

貨幣価値を比較する最も一般的な方法が「消費者物価指数(CPI)」を用いる方法です。CPIは一定期間の物価を基準にして相対的な価格水準を示す指標です。

昭和9年(1934年)の物価を基準に、2024年時点の物価水準で単純に換算すると、おおよそ19円 ≒ 4万円〜5万円程度とされています。※出典:総務省統計局「長期時系列データ」

物価だけではない「購買力」の観点

当時の19円は、現在の価格で換算した金額以上に「生活における重み」がありました。たとえば、昭和初期の公務員の初任給は月給で50円〜60円程度でした。

つまり、19円という金額は現在の感覚で言えば、給与の3〜4割に相当し、数万円〜10万円以上の価値があったとも考えられます。

昭和9年当時の生活費・物価水準の実例

当時の生活コストを知ることで、19円の価値を実感できます。以下は一例です。

品目 昭和9年価格 現代価値の目安
白米10kg 約2円 約5,000円
理髪代 約0.5円 約1,000円
銭湯 約0.03円 約60円
市電初乗り 約0.05円 約100円

こうした実例からも、19円がいかに大きな金額だったかがわかります。

貨幣価値の換算における留意点

単純なCPIによる換算は便利ですが、当時の社会構造・生活様式・所得分布を考慮すると、現在との単純比較が難しい面もあります。

たとえば、昭和初期は「物が不足していた時代」であり、現在のような消費社会とは大きく異なるため、金銭の意味もやや違ってきます。

まとめ:19円は当時における「大金」だった

● 昭和9年の19円は、現代の4万円〜5万円に相当。

● 公務員の月給の3〜4割を占めるレベルであり、一般家庭にとっては相当な金額。

● 単なる物価指数だけでなく、当時の生活や給与水準も踏まえることで、より正確な価値観が得られる。

昭和の物価に触れることは、当時の暮らしや経済を知る手がかりにもなります。身近な話題から歴史や経済の知識を深めてみてはいかがでしょうか。

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