投資信託を通じてFANG+やeMAXIS Neoなどに積立投資をしている方の中には、「銘柄が入れ替わったら、自分がこれまで積み立てていた資産はどうなるのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。本記事では、投資信託における銘柄の入れ替えと、その影響についてわかりやすく解説します。
投資信託の仕組みと「銘柄入れ替え」
投資信託は、多くの投資家から集めた資金をひとつのファンドにまとめ、運用のプロであるファンドマネージャーが様々な株式や債券に分散投資を行う仕組みです。運用の中で「リバランス」や「銘柄入れ替え」が行われることがあります。
たとえばFANG+(Facebook, Amazon, Netflix, Googleなどの米IT企業中心のインデックス)に連動する投資信託では、対象指数の構成銘柄に変更があれば、それに合わせて信託内の保有銘柄も変化します。これがいわゆる「銘柄入れ替え」です。
銘柄が変わると自分の資産も変わる?
ここでよくある誤解が、「過去に購入した分は入れ替え前の銘柄のまま保持しているのでは?」というものです。しかし、実際にはそうではありません。
投資信託の保有者が持っているのは個別株ではなく、“投資信託の口数”です。そのため、その口数の中で構成銘柄が変われば、自分の資産の中身も同じように入れ替わっていきます。過去に購入した分も含めて、新しい構成比率で評価されます。
実際の影響は?例で解説
たとえば、ある時点で「A社株」が構成比20%だった投資信託を積み立てていたとして、数ヶ月後にA社株が除外され「B社株」が代わりに組み入れられたとします。あなたが保有する口数の価値は、その時点での構成比率に自動で反映されます。
つまり、あなたの資産も「A社→B社」へと自動的に組み換えられた状態になるため、別途売買などを行う必要はありません。
積立購入後に銘柄が変わっても問題なし
投資信託はファンド内部で運用や銘柄入れ替えがなされるため、保有者としてはその構成に一任する形になります。たとえ途中で積立をやめたとしても、保有している信託の価値は、運用会社が管理する最新の銘柄構成に基づいて変動します。
この点がETFや個別株との違いです。ETFの場合、自分で買った銘柄の構成を直接見ることができますが、投資信託では“中の仕組み”が自動的に更新されるのです。
投資信託における「長期保有」の考え方
投資信託はあくまで“長期分散投資”が前提の金融商品です。そのため、一時的な銘柄入れ替えに一喜一憂するのではなく、運用方針や指数の性質をしっかり理解することが大切です。
もし積立停止を検討しているなら、そのファンドの運用方針が自分の投資目的とずれてきていないかを確認しましょう。内容に納得できるなら、持ち続けても構いません。
まとめ:投資信託は「入れ替えも織り込み済み」の商品
銘柄の入れ替えは、投資信託の正常な運用の一環です。保有者の資産もファンド全体の構成に応じて自動的に更新されるため、過去の銘柄を“そのまま保持”しているわけではありません。
むしろこうした動きがあるからこそ、信託の専門家による“お任せ運用”のメリットが活かされているとも言えます。銘柄入れ替えがあるからといって混乱せず、仕組みを理解して安心して運用を続けましょう。

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