FX(外国為替証拠金取引)は、一時期のブームから比べて落ち着いた感もありますが、依然として個人投資家の間では一定の人気を保っています。本記事では、現在のFXユーザーの実態やトレンド、そしてFXを続ける理由ややめる理由についても、実例を交えて紹介します。
FXの利用者数と市場規模
日本国内におけるFXの利用者数は、2024年時点で約100万人前後と推定されています。これは証券取引などに比べると多いとは言えないものの、投資の一ジャンルとしては依然として大規模な部類に入ります。
日本はFX取引高世界一とも言われ、特に個人投資家の取引が盛んです。取引の9割以上が個人によるものというデータもあるほどです。
なぜ今もFXを続ける人がいるのか
FXにはレバレッジ(少額資金で大きな取引)という魅力があり、資金効率を重視する投資家には根強い人気があります。また、24時間取引ができる点も、日中仕事があるサラリーマンや主婦にとって大きなメリットです。
例えば「夜間にドル円でスキャルピングを行い、月3万円程度の副収入を得ている」という兼業トレーダーも多数存在します。彼らにとっては株よりもタイミングを選ばず参加できる点が魅力となっています。
一方でFX離れの傾向も?
一方で、近年はFXから撤退する個人投資家も増えています。その理由には以下のようなものがあります。
- 値動きが読みにくくリスクが高い
- 損失による精神的負担が大きい
- 株式や投資信託の方が安定している
例えば、コロナ禍で為替が大きく乱高下した際、多くの初心者が大きな損失を出し退場したことが話題となりました。
最近のFXトレンド:自動売買やAIの導入
最近では裁量トレードに加えて、「自動売買ツール(EA)」や「AIシステム取引」を導入して取引する層も増えています。これにより、トレードの技術に自信がない人でも参加しやすくなっています。
また、SNSやYouTubeではFXトレーダーのリアルな収支報告や手法が紹介されており、それらを見て新たにFXに参入する人もいます。
他の投資商品と比較したFXの位置づけ
現在の個人投資家の間では、つみたてNISAや米国株投資などの長期安定志向の資産運用が主流となっています。その中でFXは「短期で利益を狙う手段」として、投資ポートフォリオの一部として取り入れられるケースが多くなっています。
特に、資産の1割程度をリスク商品としてFXに充てるスタイルが増えており、全額をFXに投じる人は以前より減っている傾向があります。
まとめ:今でもFXは一定数の支持を集めている
FXを行う人は以前ほど爆発的に増えてはいませんが、安定したニーズがある投資手段であることは間違いありません。短期取引の利便性や、自己裁量での資産運用を好む層には、今なお魅力的な選択肢です。
とはいえリスク管理は必須であり、無理のない資金範囲での運用と、他の資産形成手段とのバランスをとった投資戦略が推奨されます。

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