経済学におけるトービンのq理論では、企業の市場価値と資本の再調達コストの関係を示す指標としてq比率が用いられます。ここで負債が分子に含まれる理由について、直感的に理解しにくいという声があります。
トービンのq理論とは
トービンのqとは、企業の市場価値(株式時価総額+負債総額)を企業の資本コスト(再調達原価)で割った比率です。q>1なら市場価値が資本コストより高いため、新規投資が利益を生む可能性があるとされます。
負債が分子に入る理由
市場価値は株式だけでなく負債も含まれます。なぜなら、企業価値は債権者への返済義務を負った負債も合わせた全体の経済価値として評価されるからです。つまり負債が多いほど単純に市場価値が増えるというわけではなく、負債と株主資本を合わせた総資産としての評価です。
負債を増やせば市場価値が無限に上がるわけではない
確かにqの分子には負債が含まれますが、負債には返済義務と利息負担が伴います。借入過多になると財務リスクが増大し、企業価値が下がる可能性もあります。したがって、やたらに借金を増やして市場価値を上げることは現実的には不可能です。
まとめ
トービンのq理論で負債が分子に出てくるのは、企業の総市場価値を表すためです。しかし、負債を増やせば無限にqが上がるわけではなく、財務リスクとのバランスが重要です。市場価値は株主資本と負債を合わせた全体の価値として理解することがポイントです。
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