40代の金融資産について調べると、「平均1200万円」「中央値520万円」「2000万円以上保有している人は16%程度」といった統計を目にすることがあります。しかし、周囲を見ると持ち家や自家用車を所有し、子育てもしながら生活している人が多いため、「実際はもっと資産を持っているのではないか」と感じる人も少なくありません。なぜ統計と体感に差が生じるのか、その理由を整理してみましょう。
平均と中央値はなぜ大きく異なるのか
金融資産の統計を見る際にまず理解したいのが、「平均値」と「中央値」の違いです。
平均値は一部の超富裕層の影響を強く受けます。例えば10人のうち9人が500万円、1人が1億円の金融資産を持っていれば、平均値は大きく押し上げられます。
一方で中央値は、資産額を順番に並べた際の真ん中の値です。そのため実態に近い水準を示す指標として利用されることが多くあります。
| 指標 | 特徴 |
|---|---|
| 平均値 | 高額資産保有者の影響を受けやすい |
| 中央値 | 一般的な世帯の実態に近い |
「周囲はみんな余裕があるように見える」理由
人は無意識のうちに、自分と似た環境の人を基準に物事を判断する傾向があります。
例えば都市部の持ち家世帯や大企業勤務者が多い地域では、資産形成が進んでいる家庭が目立つことがあります。しかし全国には単身世帯や非正規雇用世帯、住宅ローン返済中の家庭も数多く存在します。
また金融資産が少なくても、高級車やブランド品を所有している人もいます。その逆に、金融資産数千万円を保有していても質素な生活を送る人も少なくありません。
金融資産と生活の豊かさは必ずしも一致しない
統計でいう金融資産とは、預貯金や株式、投資信託などの資産を指します。
持ち家の評価額や自動車の価値は含まれない場合が多いため、「立派な家に住んでいるから金融資産も多い」とは限りません。
例えば住宅ローンが3000万円残っている家庭と、賃貸暮らしで金融資産2000万円を保有している家庭では、見た目の印象と実際の資産状況が大きく異なることがあります。
2000万円以上保有者が50%いるように感じるのはなぜか
人は身近な人間関係から全体像を推測しがちです。
しかし統計は全国のさまざまな職業、地域、所得層を対象に集計されます。そのため自分の周囲だけを見ると、実際よりも高い割合に感じることがあります。
特に投資に関心がある人のコミュニティや高所得者が多い職場では、金融資産2000万円超の割合が全国平均より大幅に高くなることがあります。
統計データは本当に信用できるのか
金融資産に関する調査は、無作為抽出やアンケート調査をもとに実施されることが一般的です。
もちろん回答しない人や誤差は存在しますが、全国規模の傾向を把握する上では一定の信頼性があります。
一方で個々の地域や職業、年収帯ごとの差は大きいため、自分の生活圏と全国平均が一致しないことも珍しくありません。
まとめ
40代の金融資産について「平均1200万円、中央値520万円」という統計に違和感を覚える人は少なくありません。しかし、その違和感の多くは周囲の環境や見た目の豊かさと金融資産を結び付けて考えていることから生じています。
持ち家や車、子どもの人数だけでは実際の金融資産は分かりません。また、自分の周囲の人間関係が全国平均を代表しているとも限りません。
統計を見る際は平均値だけでなく中央値や資産分布にも注目し、自分の生活圏との違いを理解することが重要です。
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