NISAで積立投資を始める際、多くの人が悩むのが「FANG+とS&P500のどちらを選ぶべきか」という問題です。特に若い世代で投資期間が長く取れる場合は、高い成長を狙うべきか、安定した分散投資を重視すべきか迷うところでしょう。この記事では、それぞれの特徴やリスク、信託報酬の考え方について分かりやすく解説します。
FANG+とS&P500の違い
まず両者の最大の違いは分散性です。
| 項目 | FANG+ | S&P500 |
|---|---|---|
| 銘柄数 | 10銘柄前後 | 500銘柄 |
| 分散効果 | 低い | 高い |
| 期待リターン | 高い可能性 | 市場平均 |
| 値動き | 非常に大きい | 比較的安定 |
| 信託報酬 | やや高め | 低い商品が多い |
FANG+は米国の大型ハイテク企業へ集中投資する指数です。一方のS&P500はアメリカを代表する約500社へ分散投資する指数となります。
簡単に言えば、FANG+は「ハイリスク・ハイリターン」、S&P500は「ミドルリスク・ミドルリターン」という位置付けです。
信託報酬は本当に気にしなくて良いのか
「リターンが大きいなら信託報酬は気にしなくて良い」という考え方は半分正しく、半分は注意が必要です。
確かに年間20%上昇する商品と年間10%上昇する商品であれば、信託報酬が0.5%違っても大勢に影響しない場合があります。
しかし問題は、将来もFANG+がS&P500を上回り続ける保証はないことです。過去の高リターンは将来の成績を保証するものではありません。
特にハイテク株は人気が集中しているため、期待成長が鈍化すると大きく下落する可能性があります。
なぜFANG+否定派が存在するのか
FANG+を否定する投資家がいる理由は、単に「暴落したら怖い」という感情論だけではありません。
最大の理由は集中投資リスクです。たった10銘柄程度に資産が集中しているため、その中の数社が不振になるだけで指数全体へ大きな影響が出ます。
例えば過去にはハイテク株が数年単位で低迷した時期もありました。仮に50%下落した場合、元の資産に戻るためには100%の上昇が必要になります。
手放さない覚悟があっても、長期間市場平均を下回る可能性は存在します。
そのため「握力が強ければ必ずS&P500より有利」というわけではありません。
27歳ならどのような配分が考えられるか
27歳で投資期間が20年以上ある場合、ある程度リスクを取れる年齢と言えます。
そのため次のような考え方があります。
- S&P500を100%にして王道の長期投資を行う
- S&P500を70〜80%、FANG+を20〜30%にする
- FANG+を50%以下に抑えて成長性を取り入れる
特に初心者の場合は、まずS&P500を中心に据えて、その上でFANG+をスパイスとして加える考え方が人気です。
これにより市場全体の成長を享受しながら、一部でハイテク企業の高成長も狙えます。
50万円の一括投資と毎月積立をどう考えるか
投資可能資金が50万円あり、今後毎月1万円積み立てる予定であれば、一括投資と積立投資を組み合わせる方法もあります。
例えば50万円のうち30万円をすぐ投資し、残り20万円を数か月に分けて投入する方法です。
相場下落のリスクを和らげつつ、早く市場へ資金を投入できるメリットがあります。
また積立額についても、収入に余裕が出れば徐々に増額することで長期的な資産形成が加速します。
まとめ
FANG+は高い成長が期待できる一方で、銘柄数が少なく価格変動も非常に大きい指数です。S&P500は市場全体へ分散投資できるため、長期投資との相性が良いとされています。
FANG+否定派の主張は「暴落時に売ってしまうから」というだけでなく、「集中投資リスクが大きい」という合理的な理由も含まれています。
長期投資を前提とするNISAでは、S&P500を資産形成の土台とし、FANG+を一部組み合わせる方法が多くの投資家にとってバランスの取れた選択肢になりやすいでしょう。
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