資産運用を始めたばかりの人にとって、元本割れのリスクがある投資信託と、安全性の高い国債をどのような割合で持つべきかは大きな悩みになります。
特に30代後半でまとまった資産がある場合、「国債を多めにして守りを重視するべきか」「オルカン(全世界株式)で長期的な成長を狙うべきか」と迷う人も少なくありません。
この記事では、国債とオルカンそれぞれの特徴、資産配分を決める考え方、年齢や資産状況に応じたバランスの考え方について解説します。
国債とオルカンは目的が異なる金融商品
国債とオルカンは、どちらも資産運用で利用されますが、役割は大きく異なります。
国債は国にお金を貸す仕組みの商品で、満期まで保有すれば元本や利息を受け取れるため、資産を守る目的で利用されることが多いです。
一方、オルカンは世界中の株式に幅広く投資する投資信託で、世界経済の成長による資産増加を期待する商品です。ただし株式市場の変動を受けるため、短期間では大きく値下がりする可能性があります。
38歳という年齢で考える資産配分のポイント
資産配分を考える際、年齢は重要な要素の一つです。一般的に、若い時期ほど投資期間を長く取れるため、株式など成長資産の割合を高めやすいと言われています。
38歳の場合、一般的には老後資金を使うまで20年以上の期間があるため、短期的な値下がりに耐えられるなら、ある程度株式比率を高める考え方もあります。
例えば、資産1700万円のうち大部分を現金や国債だけで保有すると、価格変動リスクは抑えられますが、インフレによって資産価値が実質的に目減りする可能性があります。
初心者が国債を多めに持つメリット
投資初心者の場合、国債の割合を高めるメリットは心理的な安心感です。
株式市場は短期間で20%や30%下落することもあります。そのような状況でも生活に影響がなく、冷静に投資を続けられる資産配分にすることが重要です。
例えば、1700万円をすべて株式投資してしまい、一時的に500万円近く評価額が減った場合でも保有し続けられるかを考える必要があります。不安で売却してしまうなら、株式割合を下げるほうが適している場合があります。
オルカンを中心にする考え方
一方で、長期的な資産形成を目的にするなら、オルカンのような全世界株式への投資を中心にする考え方もあります。
世界経済は短期的には不況や金融危機がありますが、長期では人口増加や技術革新によって成長してきました。
例えば、30年以上使わない予定の老後資金であれば、一時的な株価下落よりも長期的な成長によるリターンを重視する考え方があります。
国債とオルカンの割合を決める具体的な考え方
国債とオルカンの割合には正解があるわけではありません。大切なのは、自分の目的やリスク許容度に合わせることです。
一般的な考え方として、以下のような配分例があります。
| タイプ | 考え方 |
|---|---|
| 安全重視型 | 国債や預金を多めにして値下がりリスクを抑える |
| バランス型 | 国債とオルカンを半分程度ずつ保有する |
| 成長重視型 | オルカンなど株式資産を中心に長期成長を狙う |
例えば、近いうちに住宅購入や大きな支出予定がある場合は安全資産を多めにするほうが安心です。一方で、老後まで使わない資金であれば株式比率を高める選択肢もあります。
資産1700万円ある場合に確認したいこと
まとまった資産がある場合、単純に国債とオルカンの割合だけでなく、生活防衛資金を確保できているかも重要です。
一般的には、生活費の半年から1年分程度を現金など値動きの少ない資産で確保し、それ以外を長期投資に回す考え方があります。
例えば、毎月の生活費が25万円の場合、150万円から300万円程度を安全資金として確保し、残りを目的に合わせて運用する方法があります。
投資初心者が避けたい資産配分の失敗
資産運用では、期待リターンだけを見て配分を決めると失敗することがあります。
特に多い失敗は、株価が上昇している時にオルカンを大量購入し、大きな下落時に怖くなって売却してしまうケースです。
自分が安心して持ち続けられる割合を選ぶことが、長期投資では非常に重要になります。
まとめ|国債とオルカンの割合は自分の目的で決める
国債を多く持つべきか、オルカンを多く持つべきかは、年齢や資産額だけでは決まりません。
38歳で資産1700万円ある場合でも、投資経験や生活状況、将来のお金の使い道によって適した割合は変わります。
資産を守る安心感を重視するなら国債を組み入れ、長期的な成長を期待するならオルカンなど株式投資の割合を増やす方法があります。大切なのは、相場が大きく動いた時でも継続できる、自分に合った資産配分を作ることです。
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