今下がっている株は買い時?2026年の日本株で押し目買い候補を探す方法と注目銘柄の考え方

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株価が大きく下がった銘柄を見ると「安くなった今が買い時では」と考えたくなります。しかし、株価下落には一時的な利益確定売りから業績悪化、増資、事業上の重大な問題までさまざまな理由があり、下がっていること自体は買い材料になりません。

2026年8月28日時点の日本株では、日経平均株価が66,405.56円で取引を終えるなど高い水準にあり、個別株では大きく上昇した銘柄と調整している銘柄の差も目立ちます。[参照:8月28日の日本株市場]

狙いたいのは単なる「値下がり株」ではなく、事業の価値は大きく損なわれていないのに株価が調整している銘柄です。ここではキオクシア以外を対象に、押し目買い候補を探す際の考え方を整理します。

「今下がっている=買い時」ではない

まず区別したいのが「押し目」と「下落トレンド」です。好業績の企業でも、市場全体の下落や短期的な利益確定売りによって株価が10%、20%と調整することがあります。この場合、長期的な成長シナリオが変わっていなければ投資候補になり得ます。

一方、業績悪化や増資による希薄化、主要事業の競争力低下などを理由に下落している銘柄は、以前より株価が安くなっていても企業価値そのものが低下している可能性があります。

実際、2026年8月28日までの週間値下がりランキングには、上場廃止決定、販売契約終了、公募増資による希薄化懸念など、明確な悪材料で急落した企業も含まれています。[参照:2026年8月28日週間値下がりランキング]

したがって値下がり率ランキングの上位から機械的に買うのではなく、まず「なぜ下がったのか」を確認することが重要です。

キオクシア以外なら大型株の調整を待つ方法もある

短期間で大きく値下がりした小型株には高いリターンの可能性がある反面、事業リスクや流動性リスクも大きくなります。そこで初心者の場合は、利益を継続的に生み出している大型企業が市場全体の影響などで下落した局面を探す方法があります。

候補を探す際には、例えばトヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループ、NTT、ソニーグループ、任天堂、信越化学工業など、各業界を代表する企業について「高値からどの程度調整しているか」「利益見通しは悪化していないか」を比較する方法があります。

これは「現在価格なら必ず買うべき」という意味ではありません。大型優良企業でも割高な価格から下落している途中の場合があり、為替、金利、景気、業績予想によってさらに値下がりする可能性があります。銘柄名よりも購入時の価格と企業価値の関係が重要です。

半導体株ならキオクシア以外にも候補は多い

半導体関連株は2026年も値動きが大きく、AI投資への期待や米国半導体株の動向によって短期間で大きく上下しています。そのためキオクシア以外でも、調整局面で候補を探せる業界です。

日本株では、東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコ、レーザーテック、SCREENホールディングス、信越化学工業など、半導体製造装置・検査装置・材料に関係する企業があります。ただし同じ「半導体関連」でも収益構造はかなり違います。

AI需要が拡大すれば関連企業すべてが同じ割合で成長するわけではありません。また成長期待がすでに株価へ十分織り込まれている場合、好決算でも株価が下落することがあります。半導体株ではPERなどのバリュエーションと利益成長率をセットで見ることが特に重要です。

最近大きく下がった銘柄を買う場合は下落理由を見る

例えば2026年8月28日までの1週間では、日本特殊陶業(特殊陶)が週間で約6%下落したほか、大阪チタニウムテクノロジーズなども下落率ランキングに入りました。ただし大阪チタニウムについては公募増資などによる希薄化への懸念が下落材料として報じられており、単純な押し目とは事情が異なります。[参照:週間値下がり銘柄]

また8月28日の下落銘柄では、松屋、チヨダ、コジマ、オンワードホールディングスなども値下がりしましたが、権利落ちなど個別の事情を含む銘柄があります。[参照:8月28日の値下がりランキング]

「10%下がったからお買い得」ではなく、「10%下がった理由に対して株価が下がりすぎているか」を考えることが押し目買いの本質です。

買い時候補を探すなら5項目をチェックする

個別株を選ぶ際はチャートだけではなく、最低限ファンダメンタルズも確認します。特に次の5項目を並べると、単なる急落株をつかむリスクを減らせます。

確認項目 見るポイント
下落理由 市場全体の調整か、企業固有の悪材料か
売上・利益 中長期的に成長しているか
会社予想 業績下方修正が出ていないか
バリュエーション PER・PBRなどが成長性に対して過度に高くないか
財務 現金、負債、キャッシュフローに問題がないか

例えば最高値から20%下落した企業でも、利益予想が30%下方修正されているなら必ずしも割安ではありません。反対に利益予想が維持されているにもかかわらず、市場全体のリスク回避だけで20%下落したなら調査する価値があります。

決算を見る際はニュース記事だけでなく、企業が公開している決算短信・決算説明資料を確認することも大切です。

一括購入より分割購入が使いやすい

「今が底値」と正確に当てることはプロでも困難です。そのため買いたい企業を見つけても、投資資金を一度に投入せず数回に分ける方法があります。

例えば30万円を投資する予定なら、最初に10万円、さらに下落した場合に10万円、次回決算を確認して残り10万円というように購入時期を分散できます。最初の購入後に上昇した場合は利益を取り逃す部分がありますが、予想に反して下落した場合のダメージを軽減できます。

ただし「下がるたびに無条件で買い増す」のは分散購入とは別物です。業績悪化によって投資理由そのものが崩れた場合には、ナンピンを続けない判断も必要です。

初心者なら個別株だけに絞らない選択肢もある

「今下がっているおすすめ株」を探す楽しさは個別株投資の魅力ですが、特定企業へ集中すると企業固有のリスクを直接受けます。どの会社が勝つか判断するのが難しい場合は、TOPIXなど市場全体へ分散する投資信託・ETFを選択する方法もあります。

金融庁も資産形成では長期・積立・分散投資を基本的な考え方として紹介しています。[参照:金融庁 NISAを知る]

例えば資金の大部分を分散型インデックスへ投資し、個別株を楽しみたい資金だけで押し目を狙う方法もあります。個別株選びを間違えた場合でも資産全体への影響を限定しやすくなります。

まとめ:今下がっている株より「下落理由に対して安すぎる株」を探す

2026年8月時点でキオクシア以外の押し目候補を探すなら、まず大型株ではトヨタ、三菱UFJ、NTT、ソニーグループ、任天堂、信越化学などを監視対象にし、半導体関連なら東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコ、レーザーテックなどについて、株価調整時に業績とバリュエーションを確認する方法があります。ただし、これらは買い推奨ではなく比較検討するための候補です。

最も重要なのは「株価が下がったから買う」のではなく、「企業価値に対して株価が下がりすぎた可能性があるから買う」という順序です。上場廃止、増資、業績下方修正、主要契約の終了などが原因の急落は、安く見えてもさらに下落することがあります。

買い時を一点で当てようとせず、決算資料で業績を確認し、PER・PBR・成長率・財務状態を比較したうえで購入時期を分散することが、値下がり局面を利用する現実的な方法です。

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