新NISAのつみたて投資枠で米国株へ長期投資する場合、S&P500連動ファンドと「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」のどちらを選ぶかは悩みやすいポイントです。特にiFreeNEXT NASDAQ100インデックスは、2026年9月時点で新NISAのつみたて投資枠対象商品である一方、信託報酬は年率0.495%(税込)と、低コストのS&P500インデックスファンドよりかなり高く設定されています。[参照][参照]結論からいえば、0.495%は無視できるほど小さなコストではありませんが、NASDAQ100へ投資したい明確な理由があるなら、それだけで投資を避けるほど極端に高い水準とも言い切れません。重要なのは「手数料が高いか安いか」だけではなく、S&P500とNASDAQ100ではそもそも投資対象・集中度・値動きが異なるという点です。
- iFreeNEXT NASDAQ100は新NISAの「つみたて投資枠」で買える
- 信託報酬0.495%はどのくらい高い?
- 10年以上では信託報酬の差が複利で広がる
- S&P500とNASDAQ100は「同じ商品で手数料だけ違う」わけではない
- NASDAQ100は「S&P500より高リターンになる商品」ではなく集中度の高い指数
- リターン重視なら0.495%をどう考えるべきか
- 最低10年以上ならNASDAQ100を選んでも期間が十分とは限らない
- S&P500にもNASDAQ100の主要企業はかなり含まれている
- 迷うならS&P500とNASDAQ100を組み合わせる方法もある
- リターン重視でも「実質コスト」と指数への連動性を確認する
- 「信託報酬0.495%だから高すぎる」と即判断する必要はない
- まとめ:0.495%は気にすべきだが、NASDAQ100を諦める決定打ではない
iFreeNEXT NASDAQ100は新NISAの「つみたて投資枠」で買える
まず前提として、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスは2026年8月31日時点の金融庁「つみたて投資枠対象商品届出一覧」に掲載されています。つまり成長投資枠だけではなく、つみたて投資枠を使った購入が可能な商品です。[参照]
大和アセットマネジメントも同ファンドを「つみたて投資枠でも買える」と案内しており、NASDAQ100指数への連動を目指して運用されています。信託報酬は純資産総額に対して年率0.495%(税込)です。[参照]
NASDAQ100に連動する投資信託にはより低コストの商品も存在しますが、「NASDAQ100ファンドならすべて新NISAのつみたて投資枠で買える」わけではありません。例えば信託報酬0.2035%程度のNASDAQ100連動ファンドでも、つみたて投資枠の対象外となっている商品があります。そのため、つみたて投資枠に限定して選ぶ場合は、単純に市場にある最安のNASDAQ100ファンドを選べるとは限りません。
信託報酬0.495%はどのくらい高い?
0.495%という数字だけを見ると小さく感じますが、長期投資では毎年継続的に差し引かれるため無視はできません。単純化すると、純資産100万円に対して年0.495%なら年間約4,950円相当、500万円なら約2万4,750円相当のコストです。実際の信託報酬は日々の純資産額に応じてファンド内部から差し引かれるため、別途請求書が届くわけではありません。
一方、代表的な低コストS&P500ファンドの一つであるeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、2026年時点で信託報酬が年率0.0814%以内(税込)です。[参照]
100万円を保有していると仮定すると、単純な年率換算ではiFreeNEXT NASDAQ100が約4,950円、0.0814%のS&P500ファンドが約814円で、その差は約4,136円です。500万円なら年間約2万680円、1,000万円なら年間約4万1,360円相当の差になります。資産額が増えるほど0.4%程度の差は効いてくるため、「気にしなくてよいコスト」とまではいえません。
10年以上では信託報酬の差が複利で広がる
長期投資では、支払った信託報酬そのものだけでなく、本来そのお金が運用されて増えた可能性も失うため、時間が長いほど差が広がります。
例えば100万円を一括投資し、両者の信託報酬控除前の運用収益がどちらも年7%だったと仮定して単純計算してみます。iFreeNEXT NASDAQ100を年0.495%、比較対象のS&P500ファンドを年0.0814%として計算すると、おおよそ次のようになります。
| 期間 | 年0.495%の場合 | 年0.0814%の場合 | 差 |
|---|---|---|---|
| 10年 | 約188万円 | 約195万円 | 約7万円 |
| 20年 | 約353万円 | 約381万円 | 約28万円 |
| 30年 | 約662万円 | 約744万円 | 約82万円 |
これはあくまで「両方とも信託報酬控除前のリターンが年7%で完全に同じ」という仮定の比較です。実際にはNASDAQ100とS&P500の値動きが異なるため、この数字がそのまま将来の結果になるわけではありません。しかし、0.495%と0.08%前後のコスト差は10年、20年、30年と運用するほど無視しにくくなることは分かります。
S&P500とNASDAQ100は「同じ商品で手数料だけ違う」わけではない
ここが最も重要です。S&P500とNASDAQ100を比較するとき、信託報酬だけで商品を選ぶのは適切ではありません。両者が追いかける指数自体がかなり違うからです。
S&P500は、米国大型株市場を代表する500社で構成される指数です。S&P Dow Jones IndicesはS&P500を「米国大型株セグメントのパフォーマンスを測る指数」と位置付けており、浮動株調整時価総額加重方式を採用しています。[参照]
対してNASDAQ100は、Nasdaq市場に上場する企業のうち、金融企業を除いた大手100社を中心に構成されます。Nasdaqによれば、2026年時点でもテクノロジー、一般消費財、ヘルスケアなどが主要セクターで、特にテクノロジーの比重が大きい指数です。[参照]
NASDAQ100は「S&P500より高リターンになる商品」ではなく集中度の高い指数
過去の一定期間ではNASDAQ100がS&P500を大きく上回った局面があります。そのため「リターン重視ならNASDAQ100」と考えたくなりますが、将来も同じ優位性が続く保証はありません。
NASDAQ100には大型テクノロジー・成長企業が多く含まれる一方、金融企業は含まれず、銘柄数も約100社です。S&P500より銘柄・業種の集中度が高く、成長株が好調な局面では上昇しやすい反面、金利上昇やハイテク株の評価調整が起きる局面では大きく下落することがあります。
つまりNASDAQ100を選ぶということは、単に「S&P500より強い指数」を買うのではなく、米国大型株の中でもNASDAQ上場の非金融・成長企業へ意図的に比重を寄せるという投資判断です。
リターン重視なら0.495%をどう考えるべきか
リターンを重視する投資家にとって、考えるべきなのは「0.495%が高いからNASDAQ100をやめるべきか」ではなく、その追加コストを負担してでもNASDAQ100という指数を選びたいかです。
例えばS&P500ファンドとの信託報酬差が約0.41%ポイントだとします。極端に単純化すれば、NASDAQ100が将来S&P500を平均して年0.41%ポイント以上上回れば、信託報酬差を吸収できる可能性があります。反対に指数そのもののリターンが同じなら、低コストなS&P500ファンドの方が手元に残るリターンは高くなります。
しかし将来どちらの指数が年何%上回るかを事前に知ることはできません。信託報酬はほぼ確実に発生するコストですが、超過リターンは不確実です。この「コストは確実、アウトパフォームは不確実」という違いは長期投資では重要です。
最低10年以上ならNASDAQ100を選んでも期間が十分とは限らない
「最低10年以上保有できる」ことは株式投資にとって有利な条件ですが、10年あれば必ずNASDAQ100が高いリターンになるわけではありません。
成長株や特定セクターが長期間低迷することはあり得ます。長期投資で重要なのは保有可能年数だけでなく、大きな含み損になったときにも積立を続けられるかです。
例えばNASDAQ100が大幅下落し、S&P500より明らかに成績が悪い状態が数年続いたとしても「それでも10年以上持つ」と判断できるなら、NASDAQ100への長期投資との相性は比較的良いでしょう。反対に値下がりするとS&P500へ乗り換えたくなる可能性が高いなら、最初から分散度の高いS&P500を中心にした方が継続しやすくなります。
S&P500にもNASDAQ100の主要企業はかなり含まれている
S&P500を選ぶとApple、Microsoft、NVIDIA、Amazon、Metaなどの大型成長企業に投資できなくなるわけではありません。NASDAQ100を代表する大型企業の多くはS&P500にも採用され得るため、両指数には大きな重複があります。
違いは「持っているか、持っていないか」よりもどれほど強く集中しているかです。NASDAQ100では一部の大型成長株の影響が相対的に大きくなりやすく、S&P500では金融・エネルギー・資本財などを含む幅広い米国大型株へ投資できます。
そのためS&P500は「成長株を捨てる守りの投資」、NASDAQ100は「成長だけを狙える完全な攻めの投資」と単純化しない方がよいでしょう。どちらも100%株式のインデックス投資であり、どちらにも大きな価格変動があります。
迷うならS&P500とNASDAQ100を組み合わせる方法もある
二者択一にする必要もありません。つみたて投資枠の中で、S&P500をコアにしながらNASDAQ100を一部組み合わせる方法もあります。
例えば毎月5万円を投資する場合、3万5,000円をS&P500、1万5,000円をNASDAQ100とすれば、S&P500の分散性と低コストをベースにしながらNASDAQ系大型成長株の比率を高めることができます。
ただし両指数には重複銘柄が多いため、これは本当の意味で分散先を増やすというより、S&P500に含まれている大型テクノロジー株等をさらに上乗せする投資です。「2本持っているから分散できている」とは考えない方がよいでしょう。
リターン重視でも「実質コスト」と指数への連動性を確認する
投資信託のコストを見る際には信託報酬だけでなく、運用報告書に記載される総経費率や、ベンチマークとの乖離なども確認するとより正確です。
インデックスファンドは指数そのものを完全に再現できるとは限らず、売買費用、保管費用、運用上の調整などによって指数とファンドの成績に差が出ることがあります。
したがって長期間保有する場合は「信託報酬0.495%」だけを見て終わるのではなく、実際の基準価額がNASDAQ100指数にどの程度追随できているか、運用報告書で総経費率がどの程度になっているかを定期的に確認するとよいでしょう。
「信託報酬0.495%だから高すぎる」と即判断する必要はない
低コストインデックス投資の世界では0.495%は確かに高めです。特にS&P500なら0.1%を下回る商品が存在するため、相対比較では4~6倍程度の信託報酬になることがあります。
一方で、投資対象の違いを無視して「0.1%未満の商品以外は悪い」と考える必要もありません。自分がNASDAQ100への集中投資を望み、その投資方針を10年以上継続できるのであれば、0.495%をその指数へアクセスするためのコストとして受け入れる判断は成り立ちます。
ただし「過去のNASDAQ100のリターンが高かったから、0.495%なんて簡単に取り返せる」と考えるのは危険です。将来のリターンは不確実である一方、信託報酬は保有期間中ほぼ確実に発生するからです。
まとめ:0.495%は気にすべきだが、NASDAQ100を諦める決定打ではない
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスは2026年9月時点で新NISAのつみたて投資枠対象商品であり、信託報酬は年率0.495%(税込)です。[参照][参照]
0.495%は「気にしなくてよいほど安い」とはいえません。0.0814%程度の低コストS&P500ファンドと比較すると約0.41%ポイントの差があり、100万円なら単純計算で年間約4,100円、1,000万円なら約4万1,000円相当の差になります。10年、20年と運用すれば複利効果によって差はさらに大きくなります。
ただしS&P500とNASDAQ100は同じ指数を追う商品の手数料違いではありません。S&P500は米国大型株約500社へ比較的広く投資するのに対し、NASDAQ100はNasdaq上場の大型非金融企業約100社で構成され、テクノロジー・成長企業の影響が大きい指数です。[参照][参照]
そのため、低コスト・分散性・長期継続のしやすさを優先するならS&P500、より高い集中リスクや大きな値動きを受け入れて大型成長企業への比重を高めたいならNASDAQ100という考え方が分かりやすいでしょう。
特に「安定性よりリターンを重視する」「最低10年以上保有できる」「NASDAQ100がS&P500を下回る期間が何年か続いても売らない」という投資方針なら、0.495%を承知の上でiFreeNEXT NASDAQ100を選択することには合理性があります。ただし、過去の高リターンが将来も続く保証はありません。
最終的には、信託報酬だけで決めるよりも、「NASDAQ100に追加で約0.4%の年間コストを払ってでも集中投資したいか」と置き換えて考えると判断しやすくなります。そこに明確に「はい」と答えられるなら0.495%は許容可能なコストになり得ます。迷うのであれば、低コストのS&P500を中心にし、一部だけNASDAQ100へ配分する方法も現実的です。
こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。


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