米国株式に連動する投資信託を保有していると、ニュースで見るNASDAQ100指数やSOX指数の上昇率と、証券会社アプリに表示される投資信託の騰落率が違うことがあります。特に米国市場が大きく上昇した翌日に、投資信託の上昇率が小さく表示されると疑問に感じる方も多いでしょう。
この記事では、米国投資信託の価格が指数と完全には一致しない理由や、為替の影響、基準価額が決まる仕組みについて、初心者にも分かりやすく解説します。
米国株指数と投資信託の上昇率が違う主な理由
NASDAQ100やSOX指数は、米国市場でリアルタイムに取引されている株価指数です。一方、米国株に投資する投資信託は、1日に1回だけ基準価額が計算されます。
そのため、米国市場が木曜日の夜に大きく上昇した場合、その値動きが反映される投資信託の基準価額は、日本時間の翌営業日に計算されることになります。
つまり、証券アプリで表示される投資信託の値動きは、リアルタイムのNASDAQ100やSOX指数とは計算されるタイミングが異なるため、数字に差が出ることがあります。
投資信託には為替レートの影響も加わる
米国株へ投資する投資信託の場合、株価だけでなくドルと円の為替変動も基準価額に影響します。
例えば、米国株が10%上昇していても、その期間に円高が進んでドルの価値が下がれば、日本円で見た投資信託の上昇率は小さくなることがあります。
逆に円安が進めば、米国株の上昇に加えて為替差益も加わり、円換算では指数以上に上昇する場合もあります。
円ベースとドルベースでは見える数字が変わる
米国市場のニュースで紹介されるNASDAQ100やSOX指数の上昇率は、基本的にドルベースの値動きです。一方、日本の投資家が保有する投資信託は、多くの場合、日本円で基準価額が表示されます。
例えば、米国株指数が3%上昇しても、同時に1%程度円高になれば、日本円換算では約2%程度の上昇に見えることがあります。
このように、同じ投資対象でも「ドルで見るか」「円で見るか」によって結果は変わります。
投資信託の基準価額はいつの市場を反映しているのか
米国株連動型の投資信託では、海外市場の終値などをもとに翌営業日の基準価額が算出されます。そのため、日本時間で見ると市場の動きと表示価格に時間差があります。
例えば、木曜日夜の米国市場で大幅上昇した場合、日本の証券会社アプリでは金曜日の夜から土曜日頃にその影響が表示されることがあります。
また、投資信託によっては先物価格や為替反映のタイミングなどによって、指数と完全に同じ動きにならないこともあります。
SBI証券アプリの表示で確認すべきポイント
SBI証券などの証券アプリで投資信託を見る場合は、表示されている数字が何を基準にしているかを確認することが大切です。
確認したい項目としては、基準価額の更新日、騰落率の期間、為替ヘッジの有無、連動している指数などがあります。
例えば、NASDAQ100連動型の投資信託でも、為替ヘッジありの商品と為替ヘッジなしの商品では、円高や円安による影響が異なります。
米国投資信託を見る時に大切な考え方
米国株投資では、1日の指数変動だけを見ると、投資信託との違いに戸惑うことがあります。しかし、長期投資では短期間の表示差よりも、投資対象の成長性や運用方針を見ることが重要です。
例えば、NASDAQ100や半導体関連ファンドは値動きが大きい特徴があります。そのため、日々の数%の違いよりも、自分の投資目的やリスク許容度に合っているかを確認することが大切です。
指数と投資信託の動きが完全一致しないことを理解しておくと、急な値動きがあった時にも冷静に判断できます。
まとめ
米国投資信託の上昇率がNASDAQ100やSOX指数と異なる理由は、主に基準価額の計算タイミングの違い、為替変動、円換算による影響があるためです。
米国市場の指数はドルベースでリアルタイムに動きますが、日本の投資信託は日本円で1日1回計算されるため、表示される数字に差が出るのは正常な動きです。
投資信託を運用する際は、短期的な指数との差に驚くのではなく、為替や基準価額の仕組みを理解した上で、長期的な視点で判断することが大切です。
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