NISAで運用している投資信託に大きな利益が出ると、「一度売却して利益分を確定し、もう一度同じ投資信託を買い直した方が良いのでは」と考えることがあります。特に翌年の投資資金を用意したい場合、このような方法を検討する人も少なくありません。
しかし、NISAでは売却や再購入によって得られるメリットと注意点があります。この記事では、運用益350万円が出ている投資信託を一度売却して再投資する場合に確認すべきポイントや、資金不足時の考え方について解説します。
NISAで利益が出た投資信託を売却するメリット
NISA口座では、投資によって得られた利益や分配金が非課税になるという特徴があります。そのため、通常の課税口座であれば利益に対して約20%の税金がかかるところ、NISAでは利益をそのまま受け取ることができます。
例えば、投資信託の運用で350万円の利益が出ている場合、課税口座では利益部分に税金が発生する可能性がありますが、NISA口座であれば売却時の利益に税金はかかりません。
そのため、「利益を確定したい」「資産配分を変更したい」という目的で売却すること自体は、NISA制度上は問題ありません。
売却して同じ投資信託を買い直す時の注意点
一方で、単純に売却してすぐ同じ投資信託を買い直す場合には、注意すべき点があります。最大のポイントは、売却から再購入までの間に価格が変動する可能性があることです。
例えば、投資信託を売却した翌日に市場が大きく上昇した場合、買い戻す時には以前より高い価格になっている可能性があります。
また、投資信託の売却代金が実際に口座へ反映されるまで数営業日かかる商品もあります。その間に相場が動くリスクを考える必要があります。
NISAでは売却すると投資枠はどうなるのか
NISAでは、売却した場合にその分の非課税保有限度額が翌年以降に再利用できる仕組みがあります。ただし、売却した年にすぐ同じ金額分を買い直せるわけではありません。
例えば、新NISAの成長投資枠やつみたて投資枠には年間投資枠があります。そのため、売却したからといって、その年の投資枠が復活して追加購入できるわけではない点に注意が必要です。
「利益350万円を売却して、その350万円分をすぐNISA枠で再投資する」という考えの場合、自分が利用している枠や残りの投資可能額を確認することが大切です。
資金がない場合は売却以外の方法も検討する
翌年の投資資金を作るために売却を考えている場合、必ずしも全額売却が最善とは限りません。投資では、長期間市場に資金を置き続けることが利益につながるケースもあります。
例えば、毎月一定額を積み立てる方法であれば、一度に大きな資金を用意する必要がなく、相場のタイミングを分散できます。
また、生活資金や余裕資金とのバランスを見ながら、一部だけ売却して投資資金を作る方法もあります。全額売却すると、その後の市場上昇局面で利益を得る機会を逃す可能性があります。
含み益が大きい時ほど投資目的を見直す
投資信託で350万円の利益が出ている場合、重要なのは「利益を確定するかどうか」だけではなく、「なぜその投資信託を保有しているのか」を確認することです。
老後資金や長期的な資産形成を目的としている場合、短期的な利益確定よりも市場に投資し続けることが有利になる場合があります。
一方で、近い将来使う予定のお金であれば、価格変動リスクを減らすために利益確定する判断も合理的です。
投資信託を売却する前に確認したいポイント
売却を検討する前には、以下の点を確認すると判断しやすくなります。
・そのお金をいつ使う予定なのか
数年以内に使う予定がある資金なのか、長期運用できる資金なのかで判断は変わります。
・現在の投資方針と合っているか
利益が出たから売るのではなく、当初決めた資産形成の目的に合っているかを見ることが重要です。
・売却後に買い戻せない可能性を許容できるか
市場は常に動いているため、売却後に価格が上昇するリスクもあります。
まとめ:NISAの利益350万円を売却して再投資する時は目的を確認する
NISAで350万円の運用益が出ている投資信託を売却し、再び投資する方法は制度上可能ですが、必ず有利になるとは限りません。
売却によって利益を確定できるメリットがある一方で、再購入までの価格変動リスクや投資機会を逃す可能性があります。
大切なのは「利益が出たから売る」という判断ではなく、その資金をいつ使うのか、今後どのような目的で資産形成を続けるのかを基準に考えることです。
こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。


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