投資信託の運用には必ず信託報酬がかかりますが、実際の計算方法は元金が増えるにつれて変わるのか疑問に思う人も多いでしょう。今回は、eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)を例に、信託報酬の仕組みと積立投資での計算方法を詳しく解説します。
信託報酬とは何か
信託報酬は、投資信託を運用するためにかかる費用で、ファンドの純資産総額に対して年率で設定されます。例えばオルカンの信託報酬が0.058%であれば、運用残高に対して0.058%分が毎日差し引かれる形になります。
積立投資と信託報酬の関係
信託報酬は元金が増えるにつれて増加します。質問にあった単純計算のように1年目の100万円だけで計算するのではなく、2年目以降は前年度の残高+新規積立額に対してかかります。
つまり、年間100万円を18年間積み立てる場合、元金は毎年増えるため、信託報酬も毎年増加します。単純に100万円×0.058%×18年では正確な費用は出ません。
計算例:複利的に信託報酬を考える
例えば、1年目に100万円を投資した場合、信託報酬は100万円×0.058%=580円程度。2年目は前年度の元本+積立額100万円に対して0.058%がかかるので、200万円×0.058%=1,160円。3年目は300万円×0.058%=1,740円と増えていきます。
積立18年目には合計約1,800万円の元本に対して計算されるので、信託報酬も増加することになります。つまり、元本が増えるほど信託報酬は高くなります。
信託報酬を抑えるポイント
信託報酬は毎日差し引かれるため、低コストのファンドを選ぶことが重要です。eMAXIS Slimシリーズは業界でも低コストで知られており、長期積立の複利効果を最大化するのに向いています。
また、長期積立の場合は小さな差でも最終的な資産額に大きく影響するため、信託報酬の低さは重要な選択基準となります。
まとめ
投信の信託報酬は、毎年の残高に応じて差し引かれるため、積立投資では元本が増えるごとに信託報酬も増えていきます。単純に初年度の元金×年率×年数で計算するのではなく、毎年の積立額と運用残高を考慮した複利的な計算が必要です。低コストファンドを選び、複利効果を活かすことが長期積立成功のポイントです。
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