為替介入によって急激に円高が進むと、海外株式へ投資している人は為替による影響が気になります。特にNASDAQやS&P500などの米国株と、日経225などの日本株では、どちらが為替リスクを受けやすいのか疑問に感じる方も多いでしょう。
この記事では、米国株インデックスと日本株インデックスの為替リスクの違いや、円高・円安が投資成績にどのような影響を与えるのかを分かりやすく解説します。
米国株NASDAQやS&P500は為替リスクを直接受けやすい
NASDAQやS&P500などの米国株に日本円で投資する場合、株価の値動きだけでなく、ドル円の為替変動による影響を受けます。
例えば、米国株が10%上昇していても、その期間にドル円が大きく円高方向へ動いた場合、日本円で見た評価額の上昇幅は小さくなることがあります。
逆に円安になると、米国株の価格が変わらなくてもドル資産の円換算額が増えるため、為替が利益を押し上げる場合があります。
日経225は基本的には国内株だが為替の影響も受ける
日経225は日本企業で構成されているため、米国株のようにドル円換算をする必要はありません。そのため、投資商品の構造だけを見るとNASDAQやS&P500より為替リスクは小さいと言えます。
しかし、日経平均を構成する企業には海外売上比率の高いグローバル企業が多く含まれています。自動車、電機、精密機器などの輸出企業は、円安や円高によって業績への影響を受けます。
例えば、円安になると海外で稼いだ利益を円換算した際に増えるため、輸出企業の株価が上昇しやすくなる傾向があります。一方で急激な円高は業績懸念につながることがあります。
為替介入による円高では米国株投資家の影響が大きくなりやすい
政府や日銀による為替介入などで急激に円高が進んだ場合、最も直接的な影響を受けるのは外貨資産を保有している投資家です。
例えば、1ドル160円の時に米国株を購入し、その後1ドル140円まで円高になった場合、株価が変わらなくてもドル資産の円換算価値は低下します。
そのため、短期間の為替変動を気にする場合は、NASDAQやS&P500などの米国株投資の方が為替リスクを強く感じやすいと言えます。
為替リスクは投資期間によって考え方が変わる
為替リスクを考える際には、短期投資なのか長期投資なのかによって重要度が変わります。
短期間で売買する場合、数%の為替変動が投資結果に大きな影響を与えることがあります。一方で、10年や20年という長期投資では、為替の上下を繰り返すため、一時的な円高だけで判断する必要はありません。
例えば、長期でS&P500などへ積立投資をしている場合、円高局面では同じ金額でより多くの米国資産を購入できるため、必ずしも悪い状況とは限りません。
日本株と米国株を組み合わせることで為替リスクを分散できる
投資において為替リスクを完全になくすことは難しいですが、複数の資産を組み合わせることで影響を抑えることができます。
例えば、米国株だけを保有している場合はドル円の影響を大きく受けますが、日本株や国内債券などを組み合わせることで資産全体の値動きを安定させやすくなります。
また、為替ヘッジ付きの商品を利用する方法もありますが、ヘッジコストや運用コストなども考慮する必要があります。
まとめ|為替リスクはNASDAQ・S&P500の方が直接的だが日経225も影響を受ける
為替介入によって円高が進んだ場合、ドル資産であるNASDAQやS&P500は円換算評価額に直接影響を受けるため、為替リスクは比較的大きくなります。
一方で日経225は直接的な為替換算リスクはありませんが、構成企業の多くが海外事業を展開しているため、間接的に為替の影響を受けます。
どちらが優れているかではなく、自分の投資期間やリスク許容度に合わせて、国内資産と海外資産をバランスよく組み合わせることが重要です。
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