「株式インデックスは長期で保有すれば成長してきた」という話は、投資の世界でよく語られます。しかし、実際に20年以上インデックス投資を続けている人はどれくらいいるのか、という疑問を持つ人も少なくありません。
過去の市場データが示す理論と、実際の投資家がどのような行動を取ってきたかは別の問題です。この記事では、インデックス投資の歴史や長期保有者の実態、なぜ長期投資が難しいのかについて詳しく解説します。
インデックス投資が広く普及したのは比較的新しい
現在では、低コストのインデックスファンドやETFを利用した投資が一般的になっています。しかし、現在のように誰でも簡単に購入できる環境が整ったのは比較的最近のことです。
以前の日本では、投資信託の購入時手数料や信託報酬が高い商品も多く、個人投資家が低コストで市場全体に投資する環境は十分ではありませんでした。
ネット証券の普及や、低コスト商品の登場によって、個人が長期的なインデックス投資を実践しやすくなったのは2000年代以降と言えます。
20年以上インデックスを保有している投資家は存在するのか
20年以上インデックス投資を続けている個人投資家は実際に存在します。ただし、その人数を正確に把握することは難しいです。
理由は、多くの証券会社や金融機関が「何人の顧客が20年以上同じインデックス商品を保有しているか」という統計を一般公開していないためです。
また、日本では長期間インデックス投資を続ける文化自体がまだ新しく、米国などと比べても歴史の浅い投資方法と言えます。
長期投資の理論と実際の投資家行動には差がある
株式市場の長期データを見ると、世界経済の成長とともに株価指数も上昇してきた歴史があります。しかし、理論上は長期保有が有利でも、実際にそれを続けることは簡単ではありません。
例えば、リーマンショックやITバブル崩壊、新型コロナショックなど、大きな下落局面では資産が大幅に減少することがあります。そのような状況でも売却せず保有し続ける精神力が必要になります。
多くの投資家は、含み損を抱えた時や市場が不安定になった時に不安を感じ、途中で売却してしまうことがあります。
米国では長期インデックス投資の歴史が比較的長い
インデックス投資の普及度は国によって異なります。特に米国では、日本より早い時期から市場全体に投資する考え方が広まりました。
代表的な株価指数であるS&P500に連動する投資商品は長い歴史があり、個人投資家や年金などの機関投資家にも利用されています。
例えば、1980年代や1990年代から株価指数連動型の商品を保有し続けている投資家もいます。ただし、すべての人が20年以上持ち続けているわけではなく、途中で売買する人も多く存在します。
長期投資で重要なのは過去の成功者の人数だけではない
「20年以上保有した人が何人いるか」は興味深い視点ですが、長期投資の考え方では、過去の成功者の人数だけを見ることが重要なのではありません。
重要なのは、なぜ長期投資が合理的と考えられているのかを理解することです。株式市場は短期的には大きく変動しますが、長期では企業活動や経済成長の恩恵を受けてきました。
例えば、毎月一定額を積み立てる方法では、高値の時だけ購入するリスクを減らしながら、長期間市場に参加することができます。
インデックス投資を続けるために必要な考え方
長期投資で最も難しいのは、投資商品を選ぶことよりも、暴落時にも投資を続けることです。
市場が大きく下落すると、「今後さらに下がるのではないか」「売った方が良いのではないか」と考えてしまいます。しかし、長期投資を前提にする場合、一時的な値下がりを受け入れる必要があります。
また、自分の生活資金まで投資してしまうと、下落時に耐えられなくなる可能性があります。無理のない金額で継続することが重要です。
まとめ:20年以上のインデックス投資家は存在するが継続できる人は限られる
20年以上インデックス投資を続けている人は実際に存在しますが、その正確な人数を把握することは難しく、決して多数派とは言えません。
インデックス投資の長期的な有効性は過去の市場データによって研究されていますが、実際に成果を得るには、暴落局面でも投資を継続する必要があります。
長期投資で大切なのは、「過去に何人成功したか」だけではなく、なぜ長期保有が有効と考えられるのかを理解し、自分自身が継続できる投資方法を選ぶことです。
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