会社から毎月拠出される確定拠出年金(企業型DC)は、老後資金を準備するための大切な制度です。しかし、初めて利用する場合は商品数が多く、どれを選べばよいのか迷ってしまう人も少なくありません。この記事では、確定拠出年金の基本的な仕組みや運用方法、長期投資を考えた商品の選び方について分かりやすく解説します。
確定拠出年金(企業型DC)は自分で商品を選んで運用する制度
企業型確定拠出年金は、会社が毎月決まった金額を拠出し、その資金を加入者自身が選んだ金融商品で運用する制度です。
今回のように毎月1,800円が会社から拠出されている場合、そのお金を預金や投資信託などの商品に振り分けて運用する必要があります。何も選択していない状態の場合、未指図資産として現金に近い状態で管理されることがあります。
確定拠出年金では、基本的に毎日売買を繰り返す必要はありません。一般的には長期間保有することを前提に、自分に合った商品を選んで運用します。
確定拠出年金は毎日値段を見て売買する必要はない
投資というと「安い時に買って高い時に売る」というイメージを持つ人もいますが、企業型DCは短期売買を目的とした制度ではありません。
特に20代の新卒社員の場合、運用期間は数十年になる可能性があります。そのため、短期間の価格変動よりも長期的な成長を期待できる資産へ継続的に投資する考え方が重要になります。
例えば、毎月1,800円を30年間積み立てる場合、拠出額だけでも約64万円になります。さらに投資信託の成長による利益が加わる可能性があります。
確定拠出年金の商品は大きく4種類に分けて考える
野村の確定拠出年金の商品一覧を見ると多くの商品がありますが、基本的には「株式」「債券」「バランス型」「元本確保型」に分類できます。
株式型の商品は値動きが大きい一方、長期間では高い成長が期待されます。債券型の商品は値動きが比較的小さく、安定性を重視したい人向けです。
バランス型の商品は株式や債券などを組み合わせた商品で、自分で資産配分を考える手間を減らせる特徴があります。
20代の長期運用では株式インデックスファンドが選ばれることが多い
新卒など若い世代の場合、運用期間が長いため、株式インデックスファンドを中心に考える人が多くいます。
例えば、一覧にある「三井住友DCつみたてNISA全海外株インデックスファンド」「三菱UFJ<DC>外国株式インデックスファンド」「野村外国株式インデックスファンドMSCI-KOKUSAI」などは、世界の株式市場へ幅広く投資するタイプの商品です。
また「eMAXIS S&P500インデックス」のように米国企業へ投資する商品も、長期成長を期待する投資家から選ばれることがあります。ただし、株式型は途中で大きく下落することもあるため、その値動きを受け入れられるかが重要です。
ターゲットイヤー型やバランス型を選ぶメリット
投資についてあまり考える時間を取りたくない場合は、ターゲットイヤー型やバランス型の商品も選択肢になります。
例えば「野村マイターゲット2040」「野村マイターゲット2050」「野村マイターゲット2060」は、目標年に向けて資産配分を自動的に調整するタイプの商品です。
若いうちは株式比率を高め、年齢が上がるにつれて安定資産の割合を増やす仕組みになっているため、自分で配分変更をする手間を減らせます。
3〜5年ではなく確定拠出年金は数十年単位で考える
確定拠出年金は基本的に老後資金を準備する制度であり、3〜5年程度の短期間で結果を判断するものではありません。
例えば株式市場は数年単位では大きく上下することがあります。しかし、世界経済は長期的には成長してきた歴史があります。
そのため、若い世代ほど短期的な値動きよりも、長期間保有できる商品を選ぶことが重要になります。
商品選びで確認したいポイント
確定拠出年金の商品を選ぶ際には、過去の成績だけではなく、信託報酬などのコスト、投資対象、リスクの大きさを確認しましょう。
同じ株式型の商品でも、日本株だけに投資するもの、海外株式へ投資するもの、特定地域へ集中するものなど特徴が異なります。
例えば、世界全体への分散投資をしたい場合は全世界株式型、米国の成長に期待する場合は米国株式型など、自分の考えに合った商品を選ぶことが大切です。
まとめ|新卒の確定拠出年金は長期目線でシンプルに考える
企業型確定拠出年金は、毎日価格を確認して売買する制度ではなく、長期間かけて資産形成を行うための制度です。
新卒など運用期間が長い人の場合、株式インデックスファンドを中心に考える方法や、管理の手間を減らせるターゲットイヤー型を選ぶ方法があります。
最も大切なのは、短期的な値動きに振り回されず、自分が長期間続けられる商品を選ぶことです。まずは商品の特徴やリスクを理解し、自分の将来設計に合った運用方針を決めることが確定拠出年金を活用する第一歩になります。
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