積み立てNISAで利益90万円を売却したら元本200万円はどうなる?複利効果が減る理由を解説

資産運用、投資信託、NISA

積み立てNISAで運用を続けていると、含み益が大きくなったタイミングで「利益だけを現金化したら、残りの資産はそのまま運用されるのか」「売却すると複利効果がなくなるのか」と疑問に感じることがあります。

特に投資元本が増え、利益が大きくなってくるほど、利益確定のタイミングは悩みやすいポイントです。この記事では、積み立てNISAで一部売却した場合の仕組みや、複利効果が減ると言われる理由について分かりやすく解説します。

積み立てNISAは利益だけを売却することができるのか

積み立てNISAでは、保有している投資信託の一部を売却することができます。ただし、株式のように「利益分だけを指定して売る」という仕組みではありません。

例えば、200万円を投資して現在の評価額が290万円になっている場合、利益部分は90万円になります。しかし、投資信託の売却では「90万円分を売却する」という形になり、利益だけを取り出しているわけではありません。

売却した金額には、元本部分と利益部分が含まれています。そのため、90万円分を現金化すると、残った投資信託の評価額が減少し、その分だけ運用に回る金額も少なくなります。

利益90万円を現金化した後も残りの資産は運用される

積み立てNISAで一部売却をしても、残った投資信託はそのままNISA口座内で運用されます。

例えば、評価額290万円の投資信託から90万円分を売却した場合、単純計算では約200万円分の投資信託が残ります。その200万円分については、これまでと同じように値動きしながら運用が続きます。

つまり「売却したらNISAが終わる」「残った資産が運用されなくなる」ということではありません。

複利効果が減ると言われる理由

複利とは、投資によって得た利益がさらに利益を生み、雪だるま式に資産が成長していく仕組みです。

例えば100万円を運用して年間5%の利益が出た場合、1年後には105万円になります。翌年は105万円に対して5%の利益が計算されるため、利益にも利益がつくことになります。

しかし、途中で利益を含む資産を売却して現金化すると、その分だけ運用元本が減ります。運用に回る金額が少なくなるため、将来的に得られる可能性がある利益も少なくなり、これが「複利効果が減る」と言われる理由です。

具体例で見る一部売却による違い

例えば、200万円を投資して10年後に大きく成長し、評価額が400万円になったとします。

そのまま400万円を運用し続ければ、将来的には400万円全体が利益を生む元になります。一方で100万円を途中で売却すると、残った300万円だけが今後の運用対象になります。

短期的には現金を手にできるメリットがありますが、長期投資では運用に残した金額が大きいほど複利効果を期待しやすくなります。

利益確定が悪いわけではない

複利効果を考えると長期間保有することは有効ですが、利益確定そのものが間違いというわけではありません。

例えば、住宅購入、教育費、急な出費など明確な目的がある場合は、投資資産を現金化する合理的な理由があります。

また、株式市場は常に上昇するわけではありません。リスクを減らすために一部売却して現金比率を高めることも、資産管理の方法の一つです。

積み立てNISAで売却を考える時のポイント

積み立てNISAは、短期間で利益を確定するための商品というより、長期的な資産形成を目的とした制度です。

売却を検討する場合は、「利益が出たから売る」という理由だけではなく、自分の投資目的や今後のお金の使い道を考えることが大切です。

例えば、老後資金として長期間運用する予定なら、利益が出ていても保有を続ける選択肢があります。一方で、近いうちに使う予定のお金なら現金化する判断も適切です。

まとめ

積み立てNISAで一部売却をしても、残った投資信託はNISA口座内でそのまま運用されます。ただし、売却した分だけ運用資金が減るため、将来的に得られる可能性のある複利効果も小さくなります。

利益90万円を現金化するかどうかは、単純に利益が出たかではなく、投資目的や資金が必要になる時期を考えて判断することが重要です。

長期投資では複利効果を活かすことが大切ですが、必要な時に資産を使うことも投資の目的の一つです。自分のライフプランに合わせた運用を心掛けることが大切です。

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