SBI新生銀行の円預金ページを見ると、スタートアップ円定期預金について「年1.55%」と「年1.70%」という数字を見かけることがあります。定期預金は預ける金額が大きくなるほど0.1%程度の違いでも受取利息に差が出るため、どちらが適用されるのかは申し込み前に確認しておきたいところです。
結論につながる重要なポイントは金利が変更された日です。SBI新生銀行は2026年7月10日にスタートアップ円定期預金の1年ものを年1.55%へ引き上げ、その後、2026年9月1日から1年ものを年1.70%(税引前)へさらに引き上げています。
つまり1.55%という数字が誤りだったわけではなく、以前の金利です。定期預金はサイトの記事や検索結果に過去の数字が残ることがあるため、「いつ現在の金利なのか」を確認することが重要です。
2026年9月1日からスタートアップ円定期預金は年1.70%
SBI新生銀行は2026年9月1日のお知らせで、新規口座開設者限定の「スタートアップ円定期預金」の金利を引き上げ、3ヵ月もの・1年もののいずれも年1.70%(税引前)にすると案内しています。[SBI新生銀行公式サイト参照]
したがって、2026年9月1日時点のスタートアップ円定期預金について確認する場合、1年ものは年1.70%が最新の金利です。ただし、金利は市場動向などによって変更される可能性があるため、実際に預け入れる日の表示金利を最終確認する必要があります。
「1年もの1.55%」は2026年7月10日から適用されていた金利、「1年もの1.70%」は2026年9月1日からの新しい金利と整理すると分かりやすくなります。
なぜ1.55%という情報も出てくるのか
SBI新生銀行は2026年7月10日、スタートアップ円定期預金について3ヵ月ものを年1.40%、1年ものを年1.55%へ引き上げました。そのため、2026年7月から8月に作成された記事や検索結果では「1年もの1.55%」という情報が多数残っています。
実際、SBI新生銀行の2026年のニュース一覧にも、7月10日付で「3ヵ月もの金利年1.40%、1年もの金利年1.55%」への引き上げが掲載されています。[SBI新生銀行・2026年ニュース一覧参照]
その後9月1日に再び引き上げられたため、情報を検索するタイミングによって1.55%と1.70%が混在して見えるわけです。金融商品の金利を調べる場合は、検索結果の日付よりも銀行公式サイトの最新表示を優先するのが基本です。
スタートアップ円定期預金は誰でも利用できるわけではない
年1.70%という金利だけを見ると魅力的ですが、この商品は通常の定期預金とは異なり、新規口座開設者限定です。SBI新生銀行によると、口座開設月を含む3ヵ月目の末日までの個人客が対象になります。[スタートアップ円定期預金公式ページ参照]
例えば9月に口座を開設した場合、「9月から3ヵ月後」ではなく、口座開設月を含めて数える点に注意が必要です。申し込み可能期限は自分の口座開設月を基準に公式サイトで確認してください。
また最低預入金額にも違いがあります。インターネットバンキングのパワーダイレクトでは1口30万円以上、店頭では1口500万円以上です。期間中で条件を満たしていれば、3ヵ月ものと1年ものの両方へ申し込むことも可能です。[SBI新生銀行FAQ参照]
年1.70%は「1年間で1.70%」という意味
定期預金の金利表示で注意したいのが「年」という表記です。1年もの年1.70%なら理解しやすいですが、3ヵ月ものについても「年1.70%」と表示されます。
3ヵ月ものに預けたからといって、3ヵ月後に元金の1.70%をそのまま受け取れるわけではありません。1.70%は年率なので、3ヵ月ものなら実際の預入期間に応じた利息になります。
一方、1年ものならおおむね1年間預けるため、税引前では元金に年1.70%を掛けた金額が利息を考える際の基本になります。実際の利息計算は商品説明書に定められた方法によります。
100万円を1年間預けると利息はいくらになる?
分かりやすく100万円を年1.70%で1年間預けるケースを単純計算すると、税引前利息の目安は17,000円です。
ただし預金利息には税金がかかります。SBI新生銀行では、円預金の利息について国税15.315%と地方税5%を合わせた20.315%の源泉分離課税になると案内しています。[SBI新生銀行・円預金参照]
17,000円から税金を差し引くと、受取利息は概算で約13,546円です。100万円そのものが1.7%増えて101万7,000円をそのまま受け取れるわけではなく、利息部分から税金が引かれる点を覚えておきましょう。
1.55%と1.70%では実際にどれくらい違う?
金利差は0.15ポイントなので、一見すると小さく感じます。しかし預入金額が大きくなるほど差も大きくなります。
| 預入金額 | 年1.55%の税引前利息目安 | 年1.70%の税引前利息目安 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 100万円 | 15,500円 | 17,000円 | 1,500円 |
| 300万円 | 46,500円 | 51,000円 | 4,500円 |
| 500万円 | 77,500円 | 85,000円 | 7,500円 |
| 1,000万円 | 155,000円 | 170,000円 | 15,000円 |
上表は年率を使った単純な税引前の比較です。実際の受取額では税金が差し引かれます。それでも1,000万円なら税引前で年間15,000円の差になるため、古い金利情報と最新金利を区別する意味はあります。
「1.55%」には別の商品もあるので注意
SBI新生銀行のサイトでは、スタートアップ円定期預金以外にも「1年もの年1.55%」という数字が表示される商品があります。例えば2026年7月に募集された「パワートラストNeo(ソフトバンクグループ)第20号」では、1年ものの予定配当率が年1.55%(税引前)とされています。
しかし、これはスタートアップ円定期預金とは別の商品です。パワートラストNeoはSBI新生信託銀行の商品であり、「円定期預金の1年もの1.55%」と同じものとして比較することはできません。
銀行サイトでは「期間」と「数字」だけでなく、商品名まで確認することが大切です。同じ1年という期間でも、定期預金、金銭信託、キャンペーン商品では仕組みや条件が異なります。
途中解約する可能性がある資金は慎重に
高金利だからといって、手元にある資金をすべて1年ものへ預けるのが必ず有利とは限りません。定期預金は満期まで預けることを前提とした商品で、中途解約すると当初の金利より低い中途解約利率が適用される場合があります。
例えば生活費、近いうちに購入する車の代金、引っ越し費用、税金など、1年以内に使う可能性が高いお金まで定期預金へ入れると、必要になったときに解約することになりかねません。
定期預金を利用するときは、普通預金などに当面必要な資金を残し、「少なくとも満期までは使わない」と考えられる金額を預けるのが基本です。
申し込み直前に最新金利を確認することが重要
今回のケースは、定期預金の金利が短期間で変わることを示す分かりやすい例です。SBI新生銀行のスタートアップ円定期預金1年ものは、2026年6月10日に年1.40%、7月10日に年1.55%、そして9月1日に年1.70%へと変更されています。
そのため数週間前の記事でさえ、現在の条件と違っている可能性があります。検索エンジンの説明文や比較サイトだけを見るのではなく、預け入れを実行する直前にSBI新生銀行公式の金利一覧と商品説明書を確認するのが確実です。
また銀行側も、市場動向により適用金利を変更する場合があると案内しています。この記事で紹介している年1.70%は2026年9月1日時点の情報として捉え、将来の預け入れについてはその時点の金利を確認してください。
まとめ|2026年9月1日時点では1年もの年1.70%が最新
SBI新生銀行のスタートアップ円定期預金について1.55%と1.70%の情報が混在しているのは、短期間に金利が引き上げられたためです。1年ものは2026年7月10日に年1.55%となり、2026年9月1日からは年1.70%(税引前)へ引き上げられています。
したがって2026年9月1日時点で、新規口座開設者としてスタートアップ円定期預金の対象条件を満たして新たに1年ものへ預け入れる場合、確認すべき最新表示は年1.70%です。1.55%は直前まで適用されていた金利であり、過去の記事や検索結果に残っている可能性があります。
なお、スタートアップ円定期預金には口座開設時期や最低預入金額などの条件があります。金利も今後変更される可能性があるため、実際の申し込み時にはSBI新生銀行の公式ページで「スタートアップ円定期預金」という商品名、預入期間、適用金利、申込期限を最後に確認してから手続きするのが確実です。
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