株式投資を始めると、購入した金額から利益が出た後に「次に株価が上がった場合、その利益は計算に含まれるのか」と疑問に感じることがあります。実際には、保有している株式の評価額全体が基準になるため、含み益が出ている場合はその分も含めて増減します。ここでは株価上昇時のお金の動きを具体例を交えて解説します。
株式投資の利益は購入時の金額だけで計算されるわけではない
株式を購入した後の評価額は、現在保有している株式の時価によって決まります。そのため、一度利益が発生して評価額が増えている場合、その後の値動きは増えた後の金額を基準に変化します。
例えば32万円で購入した株式が12,300円値上がりし、評価額が33万2,300円になった場合、その時点で保有している資産価値は33万2,300円です。ここから株価が2%上昇すると、32万円ではなく33万2,300円に対して約2%増える計算になります。
株式投資では「最初に投資した金額」と「現在保有している評価額」を分けて考えることが大切です。
含み益がある状態で株価が上がった場合の具体例
例えば、100万円分の株を購入して10%上昇した場合、評価額は110万円になります。その後さらに10%上昇すると、増える金額は100万円の10万円ではなく、110万円の10%である11万円です。
このように、利益を確定していなくても、評価額が増えている状態ではその金額を基準に価格変動が起こります。反対に、下落するときも利益分を含めた評価額から減少します。
ただし、証券アプリに表示されている評価額はあくまで現在売却した場合の目安であり、実際に利益を確定するまでは株価変動によって金額は変わり続けます。
含み益と確定利益の違いを理解する
株式投資では、まだ売却していない状態の利益を「含み益」と呼びます。例えば購入した株が値上がりして1万円増えていても、その株を売却していなければ実際に現金として受け取った利益ではありません。
一方で、株を売却して購入時より高い金額になった場合は「確定利益」となります。税金の計算なども基本的には売却して利益が確定した時点で関係してきます。
長期投資では、含み益がさらに利益を生む複利的な効果を期待して、短期間の値動きに一喜一憂せず保有を続ける考え方もあります。
株価が2%上昇した場合の計算方法
現在の評価額に対して上昇率をかけることで、おおよその増加額を計算できます。
例えば評価額が33万2,300円の場合、2%上昇すると約6,646円増える計算になります。
計算式は「現在の評価額×上昇率」です。33万2,300円×0.02=約6,646円となり、上昇後の評価額は約33万8,946円になります。
投資初心者が注意したいポイント
利益が出ていると、その利益分も自分のお金として増え続けるように感じますが、株価は常に変動します。一時的に大きな含み益が出ても、その後の下落で利益が減ることもあります。
また、同じ2%の上昇でも投資金額が大きくなるほど増える金額は大きくなります。そのため、資産運用では利益率だけではなく、投資額やリスク管理も重要になります。
例えば少額投資では数千円の変化でも、大きな資金を運用している場合は数万円単位で資産が動くことがあります。自分が許容できる範囲で投資を続けることが大切です。
まとめ
株式投資では、次の値上がりによる利益は最初に購入した金額だけではなく、その時点で保有している株式の評価額全体を基準に計算されます。
購入した32万円の株が33万2,300円になっている場合、その後2%上昇すれば33万2,300円に対して利益が発生します。含み益も含めた現在の資産価値が、次の値動きの基準になることを理解しておくと、株式投資の仕組みをより正しく把握できます。
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