企業が保有する現金や資産の価値よりも株価が低い状態にある「ネットネット株」は、割安株投資の代表的な考え方の一つです。特に近年では、物言う株主(アクティビスト)の影響などによって株主還元を強化する企業も増えており、資産防衛目的で投資を検討する人もいます。この記事では、ネットネット株を現金預金の代わりとしてNISAで保有する場合のメリットや注意点について解説します。
ネットネット株とはどのような銘柄なのか
ネットネット株とは、企業の保有する現金などの流動資産から負債を差し引いた価値と比較して、株価が割安になっている企業を指します。一般的には、企業が持つ資産価値に対して市場から低く評価されている銘柄として知られています。
考え方の基礎となったのは、著名投資家ベンジャミン・グレアムの「安全域」を重視する投資手法です。企業が保有する資産価値よりも大幅に安い価格で株式を購入することで、下落リスクを抑えようとする考え方です。
例えば、時価総額が50億円の会社が、現金や換金可能な資産を100億円以上保有している場合、市場から極端に低く評価されている可能性があります。
現金を多く持つ会社を貯金代わりに保有するメリット
現金や預金、有価証券などを多く保有し、有利子負債が少ない企業は財務面で安定している場合があります。不況や業績悪化の局面でも、資金余力によって事業を継続できる可能性があります。
また、近年では企業の資本効率改善を求める動きが強まり、余剰資金を抱える企業が配当増加や自社株買いなどの株主還元を行うケースも増えています。
例えば、以前は現金を多く保有していても株主還元が少なかった企業が、株主からの提案を受けて配当方針を変更し、投資家に利益を還元するようになる場合があります。
NISAでネットネット株を保有する場合の魅力
NISAでは投資による利益や配当金が一定範囲で非課税になるため、長期保有を前提とした投資と相性があります。
財務基盤が強く、配当を安定的に出している企業であれば、長期的な資産形成の選択肢になる可能性があります。特に銀行預金の金利が低い環境では、余裕資金の運用先として検討する人もいます。
例えば、配当利回りが高く、十分な現金を持つ企業を長期間保有することで、配当収入を得ながら企業価値の見直しを待つという投資方法もあります。
ネットネット株を貯金代わりにする際の注意点
ただし、ネットネット株は銀行預金とは大きく異なります。株式である以上、株価が下落する可能性があり、元本が保証されているわけではありません。
また、現金を多く持っている企業でも、必ずしも株主に利益を還元するとは限りません。経営陣が資金を有効活用できない場合や、将来的に資産が減少する可能性もあります。
例えば、時価総額より現金が多い企業でも、本業の赤字が続けば保有資産が徐々に減少し、株価が低迷したままになるケースがあります。
割安な資産株を選ぶときに確認したいポイント
ネットネット株を投資対象として検討する場合は、単純に現金保有額だけを見るのではなく、企業全体を確認することが重要です。
確認したいポイントとしては、以下のような項目があります。
- 現金や有価証券などの資産状況
- 有利子負債の有無
- 本業が利益を生み出しているか
- 配当方針や株主還元の姿勢
- 経営陣の資本政策
例えば、現金を豊富に持ちながら安定した利益を出している企業と、資産は多いものの事業が縮小している企業では、投資判断は大きく変わります。
ネットネット株と分散投資の考え方
ネットネット株は魅力的な割安投資の対象になる一方で、1社に資金を集中させることにはリスクがあります。
NISAで長期運用を考える場合でも、複数の企業や異なる業種に分散することで、特定企業の問題による影響を抑えることができます。
例えば、財務優良な資産株を複数保有しながら、インデックス投資などと組み合わせることで、リスクとリターンのバランスを調整する方法もあります。
まとめ|ネットネット株は貯金ではなく資産形成の選択肢として考える
ネットネット株のように現金や資産を多く持つ企業は、割安投資の観点では魅力的に見えることがあります。また、株主還元を強化する企業であれば、長期保有による配当収入も期待できます。
しかし、株式投資である以上、銀行預金のような安全性はなく、企業分析や分散投資が重要です。NISAで購入する場合も、「貯金の代わり」ではなく、リスクを理解したうえで長期的な資産形成の一部として考えることが大切です。
財務内容、株主還元方針、事業の将来性を確認し、自分の投資目的に合った銘柄かどうかを判断することが、ネットネット株投資では重要になります。
こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。


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