投資信託の運用実績を見ると「5年トータルリターン+25%」のような表示を目にすることがあります。この数字が「毎年25%増えている」という意味なのか、それとも「5年間で合計25%増えた」という意味なのか迷う方も少なくありません。この記事では、投資信託のトータルリターンの正しい見方や、年平均リターンへの換算方法、実際の資産増加イメージについてわかりやすく解説します。
投資信託の5年トータルリターン+25%は5年間の合計を表す
投資信託の商品情報などに表示されている「5年トータルリターン+25%」という数字は、一般的には5年間運用した場合の累積リターンを表しています。つまり、毎年25%ずつ増えているという意味ではありません。
例えば、100万円を投資して5年間のトータルリターンが+25%だった場合、単純計算では評価額が125万円になったという意味になります。5年間で合計25%増加したという見方になります。
一方で、もし毎年25%の利益が出ていた場合は、5年間の複利運用によって資産は約3倍以上になります。そのため、「5年で+25%」と「年利25%」では大きな違いがあります。
トータルリターンと年平均利回りの違い
投資信託の運用成績を見る際には、累積リターンと年平均リターンを区別することが重要です。トータルリターンは一定期間全体でどれだけ増減したかを示す数字であり、年平均利回りは1年間あたりの平均的な成長率を示します。
5年間で+25%のトータルリターンを年平均利回りに換算する場合、単純に25%を5で割るわけではありません。投資では複利効果があるため、以下のような計算になります。
年平均リターン=(1+0.25)の5乗根−1
この場合、年平均リターンは約4.6%になります。つまり、5年間で+25%の投資信託は、平均すると毎年約4.6%ずつ成長したイメージになります。
具体例で見る5年トータルリターン+25%の意味
例えば、100万円を投資信託に投資し、5年後に125万円になったケースを考えます。この場合、利益は25万円であり、5年間全体では25%のリターンです。
しかし、毎年同じ割合で増えたわけではありません。投資信託は株式市場などの影響を受けるため、ある年は大きく上昇し、別の年は下落することもあります。
例えば、1年目に大きく上昇した後、2年目に下落し、その後回復するといった値動きでも、最終的に5年間で+25%になれば表示上は「5年トータルリターン+25%」になります。
投資信託のリターンを見るときの注意点
トータルリターンだけを見ると、その投資信託が良い商品なのか判断しにくい場合があります。比較する際には、同じ期間の他の商品や市場平均と比べることが大切です。
例えば、5年間で+25%の投資信託でも、同じ期間に市場全体が+50%上昇していた場合は、市場平均より低い成績だった可能性があります。
また、投資信託のリターンには信託報酬などのコストが影響します。長期間投資する場合は、運用成績だけでなく手数料やリスクも確認する必要があります。
年利を見る場合はどの数字を確認すればよいか
投資信託の長期的な成績を比較したい場合は、「年率リターン」や「年平均成長率(CAGR)」という表示を見ると分かりやすくなります。
例えば「5年間の年率リターン4.6%」と表示されていれば、5年間の運用結果を毎年平均で換算した数字です。これは複数の商品を比較するときにも役立ちます。
ただし、年率リターンも将来の利益を保証するものではありません。過去の実績は参考情報であり、今後同じ結果になるとは限らない点には注意が必要です。
まとめ
投資信託の「5年トータルリターン+25%」という表示は、基本的には5年間合計で25%増えたことを意味します。毎年25%の利益が出ているという意味ではありません。
5年間で+25%の場合、複利計算による年平均リターンは約4.6%になります。投資信託を比較するときは、トータルリターンと年率リターンの違いを理解することが大切です。
投資判断では、リターンの数字だけでなく、運用コストやリスク、投資目的なども合わせて確認することで、自分に合った商品を選びやすくなります。
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