新NISAで投資を始めたものの、年度途中から積立を開始すると年間の投資枠が余り、「残った枠をどう使えばよいのか」と迷う方も多くいます。特に投資初心者の場合、毎月の積立を続けるべきか、余った枠を一括投資するべきかは悩みやすいポイントです。
この記事では、SBI証券でオルカン(全世界株式)を積み立てている方が、積立投資枠の残りをどのように考えればよいのか、長期投資の基本的な考え方をもとに解説します。
新NISAの積立投資枠が年度途中で余る理由
新NISAのつみたて投資枠は年間120万円まで利用できます。毎月10万円ずつ積み立てると年間で120万円になるため、1月から開始した場合は枠をすべて使うことができます。
一方で、例えば6月から積立を始めた場合は、年内に投資できる期間が短くなるため、年間枠の一部が余ることになります。
この余った枠は翌年に繰り越されるものではありません。そのため、使いたい場合はその年の非課税投資枠として期間内に利用する必要があります。
選択肢①毎月10万円の積立をそのまま続けるメリット
毎月一定額を投資する方法は「ドルコスト平均法」と呼ばれ、価格が高い時には少なく、価格が低い時には多く購入する仕組みになります。
投資タイミングを考える必要が少なく、初心者でも継続しやすいことが大きなメリットです。
例えば株価が大きく下落した時でも、毎月同じ金額を投資していれば安い価格で購入できるため、長期的には平均購入価格を抑える効果が期待できます。
選択肢②余った枠でオルカンを一括購入するメリットと注意点
余った投資枠を使ってオルカンを追加購入する方法もあります。投資資金を早く市場に置くことで、長期的な成長の恩恵を受けられる可能性があります。
特に全世界株式のような幅広く分散された商品では、長期間保有することを前提に考える投資家も多くいます。
ただし、一括購入した直後に市場が下落する可能性もあります。例えば100万円を追加投資した翌月に株価が10%下落すると、一時的には10万円程度の評価損を見ることになります。
そのため、一括投資をする場合は、短期間の値下がりに耐えられる資金なのかを確認することが大切です。
55歳から新NISAを始める場合に考えたいポイント
55歳から投資を始める場合、若い世代と比べて投資期間や資金の使い道をより具体的に考えることが重要です。
老後資金として使う予定のお金なのか、数年以内に使う可能性があるお金なのかによって、取るべきリスクは変わります。
例えば、10年以上使う予定がない余裕資金であれば株式投資による成長を期待できますが、近い将来使う予定のお金まで投資すると、相場下落時に困る可能性があります。
オルカンを追加購入するか迷った時の考え方
オルカンのような全世界株式ファンドを選んでいる場合、すでに世界中の株式へ分散投資されています。そのため、追加購入するかどうかは「商品選び」よりも「投資金額とタイミング」をどう考えるかが重要になります。
判断方法の一つとして、自分が一括購入した後に株価が下がっても長期間保有できるかを考える方法があります。
例えば「一時的に評価額が20万円減っても積立を続けられる」と考えられるなら一括購入も選択肢になります。一方で、不安で売却してしまいそうなら積立継続の方が向いている場合があります。
一括投資と積立を組み合わせる方法もある
必ず①か②のどちらか一方を選ぶ必要はありません。余った枠の一部だけを追加購入し、残りは毎月の積立を続ける方法もあります。
例えば年間で50万円分の枠が余っている場合、25万円だけ追加購入して、残りは翌年以降の積立資金として考えるなど、自分が安心して続けられる方法を選ぶことができます。
投資では「最も利益が出る方法」を探すことも大切ですが、それ以上に「途中でやめずに続けられる方法」を選ぶことが長期的な成果につながります。
まとめ:新NISAの余った枠は自分のリスク許容度で決める
新NISAの積立投資枠が余った場合、オルカンを一括購入する方法にも、毎月の積立を続ける方法にも、それぞれメリットがあります。
市場の先行きを正確に予測することは難しいため、55歳から始める場合は特に、生活資金とのバランスや値下がり時にも続けられる金額かどうかを基準に判断することが大切です。
大切なのは、短期的な相場の動きに振り回されず、自分に合った方法で新NISAを長く活用していくことです。
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