NISAで資産運用を続けていると、投資額が増えるほど「現金をもっと残した方がいいのでは」「暴落した時に耐えられるだろうか」と不安になることがあります。特にNISA口座で350万円、銀行預金で170万円のように投資資産の方が多くなった場合、資産配分が適切なのか気になる方も多いでしょう。
投資と預金の割合に絶対的な正解はありません。大切なのは、年齢、収入、生活費、今後使う予定のお金、そしてどれくらいの値下がりに耐えられるかを基準に考えることです。
NISA資産と預金は1対1にする必要があるのか
NISAの資産350万円と預金170万円を比較すると、投資資産の割合が高い状態です。しかし、単純に「投資と現金は必ず半分ずつにするべき」という考え方が正しいわけではありません。
投資資産の割合は、その人の生活状況によって変わります。例えば、毎月安定した収入があり、数年間使う予定のないお金でNISAを運用している場合は、投資比率が高くても問題にならないケースがあります。
一方で、近いうちに住宅購入、結婚、車の購入、転職による収入減少など大きな支出の可能性がある場合は、現金を多めに持っておく方が安心です。
NISAが大きく下落した場合に耐えられるかを考える
NISAで運用している投資信託や株式は、元本保証ではありません。例えば350万円の投資資産が市場の急落で30%下落すると、評価額は約245万円になります。
このような下落時に「怖くなって売ってしまう」と感じるなら、投資額が自分の許容範囲を超えている可能性があります。投資では、金額の大きさよりも、下落した時に冷静でいられるかが重要です。
逆に、長期投資を前提としており、一時的に100万円以上減っても売却せず継続できるのであれば、現金比率を低くして運用効率を高める考え方もあります。
生活防衛資金として必要な預金額を確認する
投資資産とは別に、急な出費に備えるための生活防衛資金を確保しておくことが重要です。一般的には、会社員の場合は生活費の3か月から6か月分程度、自営業の場合はさらに多めの資金を現金で持つ考え方があります。
例えば毎月の生活費が20万円の場合、最低でも60万円から120万円程度の現金があると、失業や病気などの際にも対応しやすくなります。
銀行預金170万円が十分かどうかは、毎月の生活費や家族構成によって変わります。単身で安定収入がある場合と、扶養家族がいる場合では必要な現金額は大きく異なります。
預金よりNISAの増加ペースが早い時に考えること
NISAで運用している資産が増えると、「利益が出ているのに現金として持っているのはもったいない」と感じることがあります。しかし、投資資産は増える可能性がある一方で、必要な時に値下がりしている可能性もあります。
例えば、数年後に使う予定のお金をすべて投資していると、取り崩したいタイミングで相場が悪化しているリスクがあります。そのため、使う時期が決まっているお金は預金など値動きのない資産で管理する方が向いています。
反対に、10年以上使う予定がない資金であれば、NISAなどを利用して長期運用することで、預金だけでは得にくい資産成長を期待できます。
年代や目的によって適切な資産配分は変わる
若い世代であれば、長い運用期間を確保できるため、株式など値動きの大きい資産を多めに持つ考え方もあります。一方、退職が近い場合や近いうちに資金を使う予定がある場合は、価格変動リスクを抑えることが重要になります。
例えば20代で毎月収入があり、生活防衛資金を確保した上でNISAを利用している場合、投資資産350万円は必ずしも多すぎるとは言えません。
逆に、数年以内に使う予定のお金までNISAに入れている場合は、一部を現金化して資金用途ごとに分けることも検討できます。
まとめ:NISAと預金の割合は金額ではなく目的で決める
NISA350万円、預金170万円という状況が適切かどうかは、投資額だけでは判断できません。重要なのは、生活に必要な現金を確保した上で、余裕資金をどれだけ投資に回しているかです。
投資資産が減った時にも長期保有を続けられるなら、NISAを活用して資産成長を目指すことは合理的です。一方で、下落時に不安で売却してしまいそうなら、預金比率を増やすことで安心して運用を続けられます。
「投資と預金を必ず1対1にする」という考えではなく、自分の生活状況と将来のお金の使い道に合わせて、無理のない資産配分を作ることが大切です。
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