楽天証券でログインするとパスキー認証(FIDO2)の設定を勧める画面が表示される一方、「この端末では設定できない」といった案内が出て困るケースがあります。しかし、パスキーを設定できないからといって、すぐにスマートフォンを買い替える必要があるとは限りません。
楽天証券のパスキーは、端末そのものだけではなく、OSのバージョン、ブラウザ、画面ロック、パスワードマネージャーなど複数の条件が関係します。さらに2026年5月31日からはパソコンへのパスキー保存にも対応しているため、スマートフォン以外を利用できる場合もあります。
この記事では、楽天証券でパスキーを作成できない場合に確認するポイントと、古いスマートフォンを使っている場合の対応方法を、楽天証券の公式情報をもとに整理します。
- 結論|楽天証券のパスキーが設定できなくてもスマホ買い替えが唯一の方法ではない
- 楽天証券のパスキーには推奨環境がある
- 買い替える前に確認したい4つのポイント
- ブラウザが原因で設定できないケースにも注意
- Androidでも画面ロックやパスワードマネージャーを確認
- 古いスマホならパソコンにパスキーを作る方法もある
- パスキーを使えない場合のログイン方法はどうなる?
- 「設定推奨」と「設定必須」は区別して考える
- 端末が対応しているのに設定できない場合の対処順序
- それでもスマホ買い替えが必要になるのはどんな場合?
- 分からない場合は楽天証券の公式サポートに確認する
- まとめ|「このスマホでは設定できない」だけで買い替えを決めなくてよい
結論|楽天証券のパスキーが設定できなくてもスマホ買い替えが唯一の方法ではない
まず重要なのは、「このスマホではパスキーを設定できない」=「新しいスマホを買わなければ楽天証券を利用できない」とは限らないという点です。
楽天証券によると、パスキーを利用するには対応するOS・ブラウザだけでなく、スマートフォンの画面ロックやパスワードマネージャーなどの設定も必要です。そのため、端末が対応機種でも設定状態が原因で作成できない可能性があります。[参照] 楽天証券「パスキー認証(FIDO2)操作ガイド」
さらに楽天証券は2026年5月31日からパスキーを設定できる端末を拡充し、パソコンへ直接パスキーを保存できるようにしています。したがって、対応するパソコンを持っている場合には、スマートフォンの買い替え以外の選択肢があります。
楽天証券のパスキーには推奨環境がある
パスキーは単純に「指紋認証が付いているスマートフォンなら使える」という仕組みではありません。OS、ブラウザ、パスキーを保存する仕組みなどが対応している必要があります。
楽天証券が案内しているパスキー利用時の推奨環境では、iPhoneはiOS 17以上+最新Safari+iCloudキーチェーンなどが条件として示されています。MacについてもmacOS Sonoma(14)以上などの条件があります。利用時点の最新条件は公式操作ガイドで確認するのが確実です。[参照] 楽天証券「パスキー認証(FIDO2)操作ガイド」
ここで注意したいのは、楽天証券サイト自体を閲覧できる環境と、パスキーを作成できる環境が必ずしも同じではないことです。「楽天証券には普通にログインできるのに、パスキーだけ設定できない」という現象はあり得ます。
買い替える前に確認したい4つのポイント
楽天証券は、パスキー利用前の事前準備として複数のチェック項目を案内しています。エラーが出た場合には、新端末を購入する前に順番に確認したほうがよいでしょう。
- OSが楽天証券のパスキー推奨環境を満たしているか
- SafariやChromeなど指定されたブラウザを使用しているか
- スマートフォンに画面ロックを設定しているか
- パスワードマネージャーやiCloudキーチェーンなどが利用可能になっているか
パソコンとスマートフォンを組み合わせて認証するときにはBluetoothも必要になります。単純な端末性能ではなく、こうした設定の一つが原因になっている可能性があります。
例えばOSのバージョンが古い場合でも、その機種が新しいOSへのアップデートに対応しているなら、OSを更新するだけで条件を満たせる可能性があります。この場合、端末そのものを交換する必要はありません。
ブラウザが原因で設定できないケースにも注意
スマートフォンで楽天証券を開く方法にも注意が必要です。楽天証券は、iPhoneでのパスキー利用についてSafariを推奨環境として案内しています。
特に楽天証券の操作ガイドでは、Yahoo!アプリやGoogleアプリを利用すると正常にパスキーを利用できないと注意しています。検索アプリの検索結果から楽天証券を開いている場合、同じページをSafariなど指定されたブラウザから開き直すことで状況が変わる可能性があります。
例えば「Yahoo!アプリで楽天証券を検索→検索結果からログイン→パスキー設定」という操作をしているなら、Safariを直接起動して楽天証券公式サイトへアクセスし、ログインしてから設定を試すという流れです。
Androidでも画面ロックやパスワードマネージャーを確認
Androidの場合も、対応OSであることだけでは十分ではありません。楽天証券の案内では、Androidでパスキーを利用する場合についても画面ロックやパスワードマネージャーなどの事前準備が示されています。
Androidはメーカーや機種によって設定画面が異なるため、「Androidだから使える」「Androidだから使えない」と一括りにはできません。OSバージョンだけで判断せず、楽天証券の操作ガイドに掲載されているAndroid向け事前準備と照らし合わせる必要があります。
また、ブラウザについては楽天証券のスマートフォン専用サイトの推奨環境としてAndroidではChromeの最新バージョンが案内されています。OSだけでなくブラウザも更新してから再確認するとよいでしょう。[参照] 楽天証券「閲覧・動作推奨環境」
古いスマホならパソコンにパスキーを作る方法もある
以前の楽天証券のパスキーを知っている人ほど見落としやすいのが、2026年に行われた対応端末の拡充です。楽天証券は2026年5月31日からパソコンに直接パスキーを保存できるようにしました。[参照] 楽天証券「ログイン時のパスキー認証を段階的に必須化」
そのため、使用中のスマートフォンが古く、OSアップデートにも対応できない場合でも、楽天証券の推奨環境を満たすWindowsパソコンやMacなどを所有していれば、そちらへのパスキー作成を検討できます。
楽天証券ではパスキーを1口座あたり最大10個作成できると案内しています。利用する端末ごとにパスキーを管理できるため、「パスキー=必ずスマートフォンに保存しなければならない」という理解は現在では正しくありません。
パスキーを使えない場合のログイン方法はどうなる?
楽天証券は、スマートフォンを持っていないなどパスキー認証を利用できない場合について、「ログインID・パスワード」+「ログイン追加認証」を利用する方法も案内しています。[参照] 楽天証券「セキュリティ」
ログイン追加認証では、ログインIDとパスワードに加えて、登録済みのメールアドレスに送られる認証情報を使って本人確認を行います。パスキーとは方式が異なりますが、楽天証券が用意している認証手段です。[参照] 楽天証券「ログイン追加認証」
ただし、楽天証券は2026年6月からパスキー認証を顧客ごとに順次必須化すると発表しています。必須化される時期は利用者によって異なるため、画面に表示された案内内容を確認し、設定できない場合は放置するのではなく公式サポートへ確認するのが安全です。
「設定推奨」と「設定必須」は区別して考える
パスキー設定画面が表示されたときには、その画面が単なる「推奨」なのか、自分の口座で必須化の対象になったことを知らせる案内なのかを確認することも重要です。
楽天証券は2026年6月以降、利用者ごとに順次パスキー必須化を案内しており、時期は一律ではありません。そのため、他の楽天証券利用者がまだ従来方式でログインできているからといって、自分も同じ状態とは限りません。
反対に、単に設定を勧める画面が表示されている段階なら、「今すぐ新しいスマートフォンを購入しないと取引できなくなる」と慌てる必要もありません。まず公式の推奨環境と自分に表示されている案内を確認することが先です。
端末が対応しているのに設定できない場合の対処順序
対応しているはずのスマートフォンでエラーになる場合は、闇雲に設定を変更するより、次の順序で切り分けると分かりやすくなります。
- スマートフォンの機種とOSバージョンを確認する
- OSを更新できる場合は最新の対応バージョンへ更新する
- SafariまたはChromeなど楽天証券指定のブラウザを最新にする
- Yahoo!アプリやGoogleアプリ内のブラウザから開いていないか確認する
- 画面ロックが有効か確認する
- iCloudキーチェーンやパスワードマネージャーの設定を確認する
- パソコンを所有している場合はパソコンへのパスキー作成も検討する
- 解決しなければ楽天証券サポートへ問い合わせる
なお、楽天証券では過去に一部環境でパスキーの作成・認証が正常に行えない事象も発生しており、2026年7月21日に復旧を告知しています。現在同じ問題が続いているという意味ではありませんが、「設定できない=必ず自分のスマホが古い」とは断定できないことも覚えておきたいポイントです。[参照] 楽天証券「一部の端末でパスキーの作成、ログインが正常にできない事象について」
それでもスマホ買い替えが必要になるのはどんな場合?
使用しているスマートフォンが楽天証券のパスキー推奨環境を満たさず、さらにOSを必要なバージョンまでアップデートできない場合には、その端末だけでパスキーを利用し続けることは難しくなります。
ただし、それでも直ちに買い替えだけが選択肢になるわけではありません。対応するパソコンへのパスキー作成が可能か、楽天証券が案内する代替認証を利用できるかを先に確認できます。
普段からスマートフォンだけで株式取引を行い、今後も楽天証券をスマホ中心で利用するのであれば、OSのサポートが終了した古い端末についてはセキュリティ面も含めて買い替えを検討する価値があります。ただし、それは「パスキー画面が出たから即買い替え」という話ではなく、現在の端末が実際に非対応なのかを確認した後の判断です。
分からない場合は楽天証券の公式サポートに確認する
機種名、OSバージョン、表示されたエラーメッセージが分かれば、楽天証券側でも原因を切り分けやすくなります。問い合わせる前に、この3点をメモしておくとよいでしょう。
楽天証券にはパスキーに関する問い合わせ窓口があり、操作ガイドやサポート情報も公開されています。パスキー関連の電話サポートについては平日8時30分~17時と案内されています。最新の受付方法や営業時間は公式サポートページで確認してください。[参照] 楽天証券「お客様サポート」
証券口座の認証設定は資産を守る重要な部分なので、インターネット上の非公式な回避方法を試すより、楽天証券が案内する手順の範囲で対応することが大切です。
まとめ|「このスマホでは設定できない」だけで買い替えを決めなくてよい
楽天証券でパスキー設定を勧められ、「このスマホでは設定できない」と表示されても、最初から端末を買い替える必要があるとは限りません。まずOS、ブラウザ、画面ロック、パスワードマネージャーなどの利用条件を確認しましょう。
特に、Yahoo!アプリやGoogleアプリ経由ではパスキーが正常に利用できないという楽天証券の注意事項があります。iPhoneならSafariなど、公式に案内されている環境から設定し直すだけで解決する可能性もあります。
また、2026年5月31日以降はパソコンへのパスキー保存にも対応しています。古いスマートフォンが非対応でも、対応パソコンという別の選択肢があります。パスキーを利用できない場合のログイン方法についても楽天証券から公式案内があります。
結論としては、「スマホ買い替え」より先に、①OS更新、②対応ブラウザ、③端末のセキュリティ設定、④パソコンへのパスキー作成、⑤楽天証券公式サポートへの確認、の順で検討するのが合理的です。それらを確認した結果、スマートフォン自体が非対応で、今後もスマホだけで楽天証券を利用したい場合に初めて買い替えを検討するとよいでしょう。
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