会社の従業員持株会を退会したあと、持株WEBサービスの残高が0になったのに、野村證券の証券口座にも株が表示されず、「積み立てていた株はどこへ行ったのか」と不安になることがあります。
野村證券が事務を受託する持株会の場合、退会しただけで保有株が自動的に売却され、すぐ銀行口座へ現金が振り込まれるとは限りません。基本的には持株会で保有していた持分を野村證券の個人の証券総合口座へ振り替え、振替完了後に自分で売却し、その売却代金を出金する流れです。ただし、具体的な振替日程や1株未満の端数の処理方法は勤務先の持株会規約によって異なります。[参照]
持株会を退会しても、その瞬間に株が現金になるわけではない
野村證券は、従業員持株会について、会員が拠出した資金をまとめて持株会の口座で自社株を購入する仕組みと説明しています。そして退会時には、原則として会員の持分を個人の証券口座へ引き出す扱いとしています。[参照]
そのため、「持株WEBサービスの残高が0円になった」という状態と、「個人の野村證券口座への株式振替が完了した」という状態は必ずしも同時ではありません。持株会側で退会処理が進み、その後、所定のタイミングで個人口座への振替処理が行われることがあります。
野村證券のFAQでも、持株会に退会や一部引出しを申請しただけでは株式は売却されず、証券総合口座へ振替が完了してから売却可能になると明記されています。[参照]
現金化までの基本的な流れは「振替→売却→出金」
持株会で積み立てた株を現金として受け取りたい場合、大まかな流れは次のようになります。
| 段階 | 手続・状態 |
|---|---|
| 1 | 持株会の退会手続を行う |
| 2 | 持株会で退会・振替処理が進む |
| 3 | 株式が野村證券の証券総合口座へ振り替えられる |
| 4 | 野村證券で株式を売却する |
| 5 | 売却代金が証券口座へ入る |
| 6 | 登録した銀行口座などへ出金する |
つまり、野村證券の売注文画面にまだ会社の株が表示されていないのであれば、まず確認すべきなのは「持株会から証券総合口座への振替が完了しているか」です。
振替完了後は、野村證券のオンラインサービスで「取引>国内株式>売注文」へ進み、振り替えられた銘柄が表示されていることを確認して売却できます。[参照]
退会から何日で株が表示されるかは一律ではない
「8月上旬に退会したなら8月○日に表示される」という全国共通の日数はありません。野村證券は、持株会から証券口座への振替にかかる日程について、持株会によって異なると案内しています。具体的な日程や進捗状況は勤務先の持株会事務局へ確認する必要があります。[参照]
持株WEBサービスから振替申請を行った場合には、「お手続き」メニューから申請状況を確認できる場合があります。野村證券によると、表示が「事務局承認済」「野村證券転送済」となっていれば、近日中に手続が完了する状態です。
一方、会社で書類を提出して退会した場合など、持株WEBサービスから振替申請をしていないケースでは、Web画面だけでは進捗を確認できないことがあります。この場合は、勤務先の持株会事務局に「退会精算による野村證券口座への振替日はいつか」を確認するのが最も確実です。
100株未満や1株未満の持分はどうなる?
毎月1万円ずつ積み立てていた場合、保有株数が100株などの売買単位に達していないこともあります。退会時の100株未満の株式の取り扱いは持株会によって異なるため、単純に「100株未満だから全部現金になる」「そのまま全部証券口座へ来る」とは断定できません。
野村證券は、売買単位未満の株式について、持株会ごとに取り扱いが異なるため、持株WEBサービスの「持株会のしくみ」から持株会規約の退会精算に関する条項を確認するよう案内しています。[参照]
さらに「0.○株」のような1株未満の端数については、野村證券によると、株式が個人の取引口座へ振り替えられた後、持株会が毎月決められたタイミングで売却します。端数の売却時期や代金の支払方法も持株会によって異なります。[参照]
株が野村證券に表示された後も「売却」が必要
証券総合口座へ会社の株が表示されたら、それだけで現金化が完了したわけではありません。株式のまま保有し続けることもできるため、現金が必要なら売却注文を出します。
売却が成立すると、売却代金は売却成立日を含めて3営業日目に野村證券の取引口座で受け取る仕組みです。その後、現金を銀行口座などで受け取りたい場合には別途出金手続を行います。[参照]
なお、勤務先によっては持株会から振り替えた自社株を売却するときに社内申請が必要な場合があります。インサイダー取引防止の観点から売買可能期間などを社内規則で定めている企業もあるため、売却前に勤務先のルールも確認してください。
「持株会残高0・野村證券にも株がない」ときに確認すること
退会後しばらくたっても野村證券に株が表示されない場合、最初に確認したいのは振替先として自分の証券総合口座が正しく登録されているかです。野村證券では、持株会から株式を振り替えるために振替先口座の登録が必要と案内しています。[参照]
次に、持株WEBサービスで確認できる場合は申請・振替状況を確認します。それでも分からなければ、勤務先の持株会事務局へ「退会処理は完了しているか」「野村證券への振替日はいつか」「自分の保有株数のうち何株が振替になり、端数はいくらで精算されるのか」を問い合わせると状況を把握しやすくなります。
なお、野村證券のFAQでは、退会後も持株WEBサービスへ退会翌年の3月末までログインできると案内されています。精算書などの帳票も同期間まで閲覧・ダウンロードできるため、退会したからといって確認を諦めず、必要な書類は保存しておくとよいでしょう。[参照]
まとめ:退会後すぐ表示されなくても、まず振替状況を確認する
野村證券が事務を扱う従業員持株会では、退会しただけで株が即座に現金化されるわけではありません。基本的には、「持株会を退会→野村證券の証券総合口座へ株式を振替→株を売却→売却代金を出金」という流れになります。
退会後に持株WEBサービスの残高が0になり、野村證券側にもまだ株が表示されていない期間があっても、それだけで株がなくなったとは判断できません。振替日程は持株会によって異なるため、「退会から○週間なら必ず表示される」という一律の目安はありません。
8月上旬などに退会手続をして、その後も株式が表示されない場合には、持株WEBサービスで振替状況を確認し、分からなければ勤務先の持株会事務局へ問い合わせるのが確実です。特に「振替先の野村證券口座は登録済みか」「振替予定日はいつか」「100株未満・1株未満の持分はどう精算されるか」の3点を確認すれば、現金化までの見通しを立てやすくなります。
こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。


コメント