S&P500や全世界株式(オール・カントリー)に長期投資していると、シラーPERが高水準になっているというニュースが気になる方も多いでしょう。「現在の株価は割高なのではないか」「今から積立投資を続けても大丈夫なのか」と不安になるのは自然なことです。この記事では、シラーPERとは何か、高水準のときに投資家がどのように考えるべきか、S&P500やオルカンへの長期投資との向き合い方を解説します。
シラーPERとは何を表す指標なのか
シラーPER(CAPEレシオ)は、アメリカの経済学者ロバート・シラー氏が考案した株価の割高・割安を判断するための指標です。通常のPERが現在の企業利益を基準にするのに対して、シラーPERは過去10年間の平均的な実質利益を基準に計算します。
一般的なPERは景気の影響で利益が大きく変動すると数値も大きく変わります。一方、シラーPERは10年間の平均利益を使うことで、一時的な景気変動の影響を抑え、株式市場全体の評価水準を見る目的で使われます。
シラーPERが高いということは、過去と比較すると株価が企業利益に対して高く評価されている状態を示します。ただし、高いからといって必ずすぐ株価が下落するわけではありません。
シラーPER41倍は歴史的に見て高い水準なのか
シラーPERが41倍という水準は、過去の平均と比較するとかなり高い水準です。歴史的には、シラーPERが高い時期の後には、その後の長期リターンが低下する傾向が確認されています。
例えば、過去の市場では株価が割高と判断された時期でも、その後さらに上昇を続けたケースがあります。代表的な例として、1990年代後半のITバブル期では高いバリュエーションが長期間続きました。
そのため、「シラーPERが高い=すぐ暴落する」という単純な判断はできません。市場は将来の利益成長や技術革新への期待も価格に織り込んでいます。
S&P500やオルカン投資家はシラーPERをどう考えるべきか
S&P500やオルカンに投資する多くの人は、短期的な売買ではなく長期間保有することを前提にしています。そのため、現在のPERだけで投資判断を大きく変える必要がない場合もあります。
例えば、毎月一定額を積み立てるドルコスト平均法では、株価が高い時には少ない口数を買い、株価が下落した時には多くの口数を買うことになります。そのため、長期投資では一時点の割高感よりも継続することが重要になる場合があります。
一方で、一括投資を考えている場合や、近い将来使う予定のお金を投資する場合は、現在の市場水準を意識する意味があります。
高PER時代でも株価が上昇する理由
株価は単純に現在の利益だけで決まるわけではありません。投資家は将来の企業利益の成長を予想して株価を決めています。
例えば、AI技術の発展や半導体需要の拡大など、将来的に企業利益が大きく伸びると期待される場合、現在の利益から見ると割高に見える株価でも買われることがあります。
過去にも、株価指標だけを見ると高水準だったにもかかわらず、その後の企業成長によって株価上昇が続いた時期があります。高PERだから必ず投資失敗になるとは限りません。
シラーPERを理由に投資をやめるリスク
高いバリュエーションを理由に投資を完全に停止すると、その後の株価上昇局面を逃す可能性があります。市場の最高値は、後から振り返らなければ分からないためです。
例えば、「割高だから暴落を待つ」と考えて現金を保有し続けた結果、株価がさらに上昇して買うタイミングを失うケースもあります。
特に長期積立投資では、相場の上下を予測するよりも、投資期間を確保し、市場全体の成長を取り込む考え方が基本になります。
高PER時に投資家が確認したいポイント
シラーPERが高い局面では、投資を続けるかどうかよりも、自分の投資目的やリスク許容度を確認することが重要です。
例えば、10年以上使う予定のない資金でS&P500やオルカンに積立投資している場合、短期的な割高感よりも長期的な経済成長を重視する考え方があります。
一方で、数年以内に住宅購入や大きな支出を予定している場合は、株式比率を調整するなど、資金用途に合わせた管理が必要になります。
まとめ:シラーPER41倍でも投資判断は目的によって変わる
シラーPER41倍は歴史的に見ると高い水準ですが、それだけでS&P500やオルカンを売却したり、投資を止めたりするべきとは言えません。
シラーPERは長期的な市場評価を見る有用な指標ですが、株価は企業成長、景気、金融政策など多くの要因で動きます。
大切なのは、現在の市場水準だけに振り回されるのではなく、自分の投資期間や目的、リスク許容度に合わせて投資方針を決めることです。長期投資では、一時的な割高感よりも継続して市場に参加することが重要になる場合があります。
こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。


コメント