NISAで一部売却すると損益はどうなる?含み損の状態で売った場合をわかりやすく解説

資産運用、投資信託、NISA

NISAで投資信託を積み立てていると、「一部売却したら損失はどう計算されるの?」と疑問に思う人は多いです。

特に相場が下落して含み損になっている時は、「半分売ったら残りの損失率は変わるのか」「損失は確定するのか」が分かりづらく感じます。

この記事では、NISA口座で一部売却した時の考え方を、具体例を使ってわかりやすく整理します。

まずは“含み損”の状態を整理する

例えば、NISAで100万円分の投資信託を購入したとします。

その後、相場が下落して資産評価額が80万円になった場合、状況は以下の通りです。

内容 金額
購入金額 100万円
現在評価額 80万円
損益 -20万円(-20%)

この時点では、まだ売却していないため「含み損」の状態です。

つまり、損失は確定していません。

全部売却した場合はどうなる?

この状態で全部売却すると、評価額の80万円が口座に戻ります。

つまり、100万円で買ったものを80万円で売るので、20万円の損失が確定します。

内容 金額
売却代金 80万円
確定損失 -20万円

NISAでは利益に税金がかからない代わりに、損失を他口座と損益通算できない特徴があります。

では“一部売却”するとどうなる?

ここが一番分かりづらい部分です。

同じく、100万円が80万円になっている状態で、「50万円分だけ売却」するとします。

この時、損失率は全体で-20%のままです。

つまり、50万円分を売るということは、その中にも20%の損失が含まれています。

内容 金額
元本100万円の現在価値 80万円
50万円売却時の元本相当 約62.5万円
売却額 50万円
確定損失 約12.5万円

つまり、50万円を売却した時点で、その割合分の損失も一部確定します。

売却後の残りはどうなる?

一部売却後、残った資産も基本的には同じ損益率のままです。

今回の例では、100万円が80万円になっている状態なので、半分売ると残りは約40万円です。

この残り部分も、元本ベースでは約50万円相当だったものが40万円になっているため、引き続き-20%付近の状態です。

つまり、「一部売却したら残りが-30%になる」というわけではありません。

単純に、“保有数量を減らしただけ”というイメージです。

なぜ混乱しやすいのか

投資信託では「口数」で管理されているため、現金感覚だと分かりづらくなります。

しかし考え方はシンプルで、保有している資産の一部を割合で売却しているだけです。

例えば、りんご10個が20%値下がりしている状態で、5個売れば、残り5個も同じ値下がり率のまま、というイメージに近いです。

NISAで一部売却する時の注意点

NISAでは、一度売却した非課税枠はその年に復活しない仕組みがあります。

ただし、新NISAでは翌年以降に枠が再利用できる仕組みもあります。

また、一部売却すると以下の点にも注意が必要です。

  • 将来の値上がり分も減る
  • 積立継続とのバランス
  • 暴落時の感情的な売却

そのため、「なぜ売るのか」を整理してから行動する人が多いです。

“損失が消える”わけではない

一部売却すると、「現金化できたから損失が減った気がする」と感じることがあります。

しかし実際には、売却した割合分だけ損失も確定しています。

残った資産は、その時点の価格で引き続き運用されるだけです。

逆に、その後相場が回復すれば、残った部分で評価額が戻る可能性もあります。

まとめ

NISAで100万円投資していて、評価額が80万円(-20%)になっている場合、全部売却すると20万円の損失が確定します。

一方で、50万円だけ一部売却した場合は、その売却割合分の損失だけが一部確定します。

残った資産も、基本的には同じ損益率のまま保有し続ける形になります。

つまり、「半分売ったら残りの損失率が急に悪化する」というわけではありません。

投資信託の一部売却は、資産全体を割合で切り分けているイメージで考えると理解しやすいでしょう。

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