近年の米国株投資では、S&P500とNASDAQ100のどちらを選ぶべきか悩む人が増えています。
特にNASDAQ100は、過去10年で非常に大きく上昇しており、「なぜ皆S&P500を推すの?」と疑問を持つ人も少なくありません。
実際、チャートだけを見るとNASDAQ100のパフォーマンスは圧倒的に見える時期があります。
この記事では、S&P500とNASDAQ100の違い、リスクの本当の意味、そして長期投資家がS&P500を選ぶ理由を整理して解説します。
S&P500とNASDAQ100の違いとは?
まず大前提として、この2つは似ているようで中身がかなり違います。
| 指数 | 特徴 |
|---|---|
| S&P500 | アメリカの代表的な大型企業500社 |
| NASDAQ100 | NASDAQ市場の主要ハイテク企業中心 |
S&P500は業種が比較的バランス良く分散されています。
一方、NASDAQ100はIT・半導体・AI関連など、テクノロジー企業の比率が非常に高い指数です。
つまりNASDAQ100は「米国成長株特化型」に近い性格を持っています。
なぜNASDAQ100はここまで強かったのか
過去10年でNASDAQ100が大きく伸びた理由は、巨大テック企業の成長が非常に強かったためです。
代表的なのは以下のような企業です。
- Apple
- Microsoft
- NVIDIA
- Amazon
- Meta
- Alphabet
スマホ、クラウド、AI、半導体など、時代の中心となる産業を引っ張ってきました。
特に2023年以降はAIブームも重なり、NASDAQ100はさらに強く上昇しました。
結果として、「S&P500よりNASDAQ100の方が圧倒的に増えるじゃないか」と感じる人が増えたわけです。
それでもS&P500が推奨されやすい理由
ではなぜ、多くの長期投資家はS&P500を勧めるのでしょうか。
理由は単純な精神論だけではありません。
暴落時の下落幅が大きい
NASDAQ100は上昇時は非常に強い反面、下落時も大きく動きます。
例えば2022年の米国株下落局面では、NASDAQ100はS&P500以上に大きく下げました。
資産が短期間で30〜40%下落すると、思っている以上に精神的ダメージがあります。
業種が偏っている
NASDAQ100はテクノロジー企業への集中度が高いです。
つまり、「ハイテクが不調になる時代」が来ると指数全体が弱くなる可能性があります。
一方、S&P500は金融・ヘルスケア・生活必需品なども含まれているため、比較的バランスがあります。
未来の勝者は変わる可能性がある
過去10年はテック企業が主役でした。
しかし20年前は、今ほどGAFAやAI関連が絶対的ではありませんでした。
将来も同じ企業群が勝ち続けるとは限らないため、「広く持つ」という考え方からS&P500を選ぶ人が多いのです。
リスクとは“損する確率”だけではない
投資で言うリスクは、「危険」という意味だけではありません。
価格変動の大きさもリスクです。
例えば、同じ100万円でも以下では心理的負担が全く違います。
| ケース | 状況 |
|---|---|
| S&P500 | 100万円→80万円 |
| NASDAQ100 | 100万円→60万円 |
理論上は長期で回復する可能性があっても、実際には怖くなって売却してしまう人もいます。
つまり「長期保有が難しい」というのは精神論ではなく、実際の行動に大きく影響する現実的な問題です。
NASDAQ100が悪いという話ではない
もちろん、NASDAQ100そのものが悪いという意味ではありません。
成長性を重視したい人には非常に魅力的な指数です。
特に以下のような考え方をする人には合う場合があります。
- 値動きが大きくても耐えられる
- 長期間積立を継続できる
- テクノロジー成長を信じている
- 下落時にも買い増せる
一方で、「暴落時に眠れなくなるタイプ」の人は、S&P500の方が続けやすいこともあります。
途中で乗り換える前に考えたいこと
S&P500がじわじわ上下することにイライラしてしまう気持ちは、多くの投資家が経験します。
ただし、そのタイミングで急騰している資産へ乗り換えると、高値掴みになるケースもあります。
例えば、過去には「これからはハイテク永久時代」と言われた後、大きな調整が起きた時期もありました。
そのため、以下のような方法を取る人もいます。
- S&P500をコアにする
- NASDAQ100を一部組み合わせる
- 積立比率を調整する
全部を乗り換えるのではなく、自分のリスク許容度に合わせて調整する考え方です。
まとめ
NASDAQ100が過去10年で非常に強かったのは事実です。
そのため、「S&P500よりNASDAQ100の方が良かったのでは」と感じる人が増えるのも自然なことです。
しかし、NASDAQ100はその分、値動きが大きく、業種集中リスクもあります。
多くの長期投資家がS&P500を推奨するのは、「平均点だから」ではなく、長期で続けやすく、幅広い企業へ分散できるからです。
最終的には、「どちらが正解か」よりも、「自分が暴落時にも持ち続けられるか」が重要になります。
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