NISAで投資信託を積み立てる際、多くの投資家が悩むのが「銘柄数を増やしすぎていないか」という問題です。全世界株式やS&P500に加え、NASDAQ100、半導体、AI、ロボット、モメンタム戦略など魅力的な商品が次々に登場するため、気付けば10本以上のファンドを保有しているケースも珍しくありません。この記事では投資信託の本数とポートフォリオ設計の考え方について解説します。
投資信託を増やしすぎると何が起きるのか
投資信託の本数が増えること自体は悪いことではありません。しかし、多くの場合は同じ企業や同じ地域に重複投資しているケースが見られます。
例えば全世界株式には米国の大型テクノロジー企業が多く含まれています。さらにNASDAQ100やSOX指数、AI関連ファンドを加えると、結果的に同じ銘柄への投資比率が大きくなります。
そのため本数を増やしても分散効果が高まらず、管理だけが複雑になることがあります。
全世界株式を中心にする考え方
eMAXIS Slim全世界株式は、先進国や新興国を含む世界中の株式に投資できる代表的なインデックスファンドです。
長期積立を前提とする場合、この1本だけでも十分な分散投資が可能と考える投資家は少なくありません。
そのうえでNASDAQ100や日経225などを追加する場合は、「全世界株式では物足りない部分を補強する」という位置付けになります。
| ファンド | 役割 |
|---|---|
| 全世界株式 | 資産形成の土台 |
| NASDAQ100 | 米国ハイテク成長株の強化 |
| 日経225 | 日本株の比率を高める |
| モメンタム戦略 | 相場の強い銘柄への投資 |
テーマ型ファンドはサテライト運用が基本
SOX指数、AI関連、ロボット関連などのテーマ型ファンドは高い成長が期待できる一方で、価格変動も大きくなります。
特定分野への集中投資となるため、長期的に市場全体を上回るとは限りません。
一般的には全世界株式などのコア資産を中心に据え、テーマ型ファンドは資産全体の10〜20%程度に抑える考え方がよく採用されています。
4本構成は管理しやすいポートフォリオになりやすい
全世界株式、NASDAQ100、日経225、モメンタムファンドという4本構成は、10本以上のファンドを保有するケースと比べると非常に管理しやすい構成です。
特に積立投資では、途中で方針がぶれないことも重要です。ファンドを頻繁に入れ替えるよりも、納得した資産配分を長く続けるほうが成果につながりやすい傾向があります。
一方でNASDAQ100とモメンタムファンドは、どちらも成長株比率が高くなる可能性があるため、投資比率は定期的に確認しておくと安心です。
ポートフォリオを考える際のポイント
ファンド選びでは「どの商品が最強か」よりも、「なぜ保有するのか」を説明できることが重要です。
全世界株式で市場全体に投資し、NASDAQ100で成長性を高め、日経225で日本株を補強し、モメンタムファンドで戦略的な上乗せを狙うという考え方には一定の合理性があります。
反対に、役割が重複するファンドを多数保有すると、リターンの違いが分かりにくくなり管理も難しくなります。
まとめ
NISAでの資産形成では、投資信託の本数よりも役割分担が重要です。全世界株式を中心に据えたうえで、NASDAQ100や日経225、モメンタム戦略などを加える構成は、考え方として十分成立します。
また、テーマ型ファンドや特定セクター型ファンドを多く組み込む場合は、値動きの大きさと重複投資に注意が必要です。長期運用ではシンプルで継続しやすいポートフォリオの方が、結果的に運用しやすくなるケースも少なくありません。
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