株式投資をしていると、通常の東京証券取引所での終値とPTS(私設取引システム)で表示される株価が違うことがあります。例えば、日中の株価が133円だった銘柄が、夕方にはPTSで140円になっていたのに、その後ナイトセッション開始時に133円付近へ戻るような動きも見られます。
この記事では、PTSの価格が時間帯によって変化する理由や、日中市場との違い、投資家が確認すべきポイントについて分かりやすく解説します。
PTSとは通常の株式市場とは別の取引市場
PTSとは「Proprietary Trading System(私設取引システム)」のことで、証券取引所を通さずに株式を売買できる市場です。
日本では証券会社が提供するPTSがあり、東京証券取引所の取引時間外でも株式売買が可能です。代表的なものとして、SBI証券が提供するPTSなどがあります。
PTSでは東京証券取引所とは別に注文が出されるため、同じ銘柄でも東証の株価とPTSの株価が一致しないことがあります。
夕方のPTS価格が日中終値より高くなる理由
PTSの価格は、その時間帯にPTS市場へ出されている買い注文と売り注文によって決まります。
例えば、日中の終値が133円だった銘柄に対して、夕方のPTSで「140円でも買いたい」という投資家が現れれば、PTS価格は140円まで上昇します。
このような動きは、決算発表やニュース、材料発表などを受けて、翌日の株価上昇を期待した投資家が時間外で買い注文を出す場合などによく見られます。
ナイトセッション開始時に価格が変わる仕組み
PTSには複数の取引時間帯が設定されている場合があり、夕方から夜間にかけて行われる取引をナイトセッションと呼ぶことがあります。
ナイトセッション開始前に表示されていた価格は、その時点で成立していた取引価格や注文状況によるものです。その後、ナイトセッションで新しい注文が入ると、価格が変化することがあります。
例えば、16時台には140円で取引されたものの、17時以降に140円で買いたい人がいなくなり、133円付近の売買しか成立しなければ、表示価格が下がることもあります。
PTS株価は翌日の株価を必ず予測するものではない
PTSで株価が上昇していると、「翌日の株価も上がるのでは」と考える人もいますが、PTS価格だけで翌日の株価を判断することはできません。
PTSは通常の市場より参加者が少ないため、少ない注文でも株価が大きく動くことがあります。
例えば、普段の売買量が多い大型株では影響が限定的な場合がありますが、出来高が少ない銘柄では数百株程度の注文でも大きな値動きになることがあります。
PTSを見るときに確認したいポイント
PTS価格を確認するときは、単純な株価だけではなく、出来高や注文状況も合わせて見ることが重要です。
特に確認したいポイントは以下のようなものです。
- PTSで実際に取引が成立しているか
- 売買数量が十分にあるか
- 決算やニュースなど株価を動かす材料が出ているか
- 翌日の東京証券取引所で同じ価格になる保証はないこと
例えば140円という価格が表示されていても、数十株だけの取引で付いた価格なら、多くの投資家が参加する翌日の市場では大きく異なる価格になる可能性があります。
まとめ|PTSの株価が日中価格と違うのは自然な現象
日中の終値が133円なのにPTSで140円になったり、その後ナイトセッションで133円に戻ったりすることは、PTSの仕組み上よくある現象です。
PTSは東京証券取引所とは別の市場であり、参加者や注文状況によって価格が決まるため、時間帯によって株価が変化します。
PTS価格を見る際は、単なる数字だけで判断せず、取引量やニュース、翌日の市場環境なども合わせて確認することが大切です。
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